【新石川県立図書館・見学ツアー】レポート
本多町にある石川県立図書館が金沢市小立野2丁目(旧金沢大学工学部跡地)に移転。今回、7月16日(土)の開館に先駆けて、完成した建物内部を一足先に見学できるツアーが3月5日(土)、6日(日)に開催されました。閲覧エリアの書架に本が並び、家具も搬入され、図書館らしい姿となった大閲覧空間を見学してきました。
■3階の中央部に架かるブリッジ
図書館入口を進むと、円形劇場のような大閲覧空間が広がります。館内には旧図書館の3倍となる約30万冊の本が並べられ、ソファ席やデスク席、学習席、窓に面した開放的な半個室の席など、様々な場所に計500もの閲覧席を設ける予定だそうです。
■方角ごとにゾーン分け
加賀五彩を用いた方角ごとのゾーン分けにより、分かりやすく館内をめぐることができます。中央の円形閲覧空間は、テーマ別におすすめの本が並んでいて、緩やかなスロープで繋がり、車椅子やベビーカーなども移動しやすいように配慮されています。
■名匠たちの作品を展示
屋内広場の壁面には、文化勲章受章者・日本芸術院会員・重要無形文化財保持者(人間国宝)といった、まさに石川を代表する名匠たちの作品が展示されています。ユネスコの無形文化遺産に登録された縁付金箔が彩りを添えます。
■「こどもエリア」
乳幼児から低学年、高学年まで緩やかにゾーン分けされています。変化に富んだ形状の書架・家具を配置するなど、子どもたちが体を動かして遊ぶことができる“遊び場”のような空間になっています。「こどもエリア」に面した屋外スペースには里山をイメージした「おはなしの森」が作られ、耕作や観察会などの体験が可能に。自然に囲まれながら読書を楽しめる空間も作られる予定だそうです。
■令和4年7月16日(土)開館に向けて準備中
図書館の外観。窓が本のページをめくったようなデザインになっています。円形劇場のような大閲覧空間を見た後なだけに、「百万石ビブリオバウム」という図書館の愛称にも思わず納得。現在は、外構工事や引越し作業、館内機器の調整など、開館に向けて準備が進められています。
※掲載されている情報は、時間の経過により実際と異なる場合があります。(更新日:2022年03月23日)