【石川県の方言・金沢弁】「ぐっすい」
本日ご紹介する石川の方言は「ぐっすい」です。
「ぐっすい」は以前も触れたのですが、何か強調したいときに促音(っ)が入るため、元のかたちは「ぐすい」です。
ぐすいはずるいという意味で、ぐっすいは「とってもずるい」となります。
「じゃんけん、、、あ、後出しすんなま」
(じゃんけん、、、あ、後出ししないでよ)
「後出しなんかしとらんし!」
(後出しなんかしてないから!)
「見たもん。ぐっすい」
(見たんだもの。ずるい)
となります。
なるのですが、そんなに耳にすることはない言葉です。
いい大人が誰かに「ぐっすいな」というシーンはかなり限られますし、
言われた場面を思い返しても、幼少期の頃が浮かびます。
ずるいは「ぐっすい」ではなく「ずっりー」と変化させて使う方が多いかもしれません。
わたしが子供の頃は「ずっこい」という子たちが周りにいたのですが、調べても「ずっこい」という金沢弁は見つかりませんでした。
ずるい、ずっりー、ずっこい、ずっけー、などずるい関連の言葉がたくさん飛び交っていたのですが
使っていたのは当時の松任市の一部だけでしょうか?