町の踊場 蔵カフェ
金沢観光の穴場スポット。徳田秋聲ゆかりの『町の踊場 蔵カフェ』
店名の由来は、徳田秋聲の代表作の一つ「町の踊り場」。金沢にいる姉が死去し、その葬儀のために帰省した体験を描いた短編小説で、川端康成や室生犀星に高く評価されたことで、秋聲晩年の復活へと繋がったとも言われる作品だ。その舞台にもなったのが『町家ホテル&蔵カフェ 町の踊場』。元々、徳田秋聲の異母兄・正田順太郎の邸宅であり、小説には秋聲がここの2階で寝泊まりした様子や新しい時代に向かい変容する金沢の様子が描かれている。
『蔵カフェ』には、蔵に残されていた蓄音機によるBGMが流れており、独特の優しさと懐かしさを感じる音色は優しく心に響く。築150年以上の建物の雰囲気を大切にするのはもちろん、正田家が残した品々のうち、表札や置き時計、装飾の施された襖の取手などが展示され、またそれを飾る棚も元々あったものをリメイクするなど往時の雰囲気を伝えるノスタルジックなインテリアも特徴的だ。
そこでいただくのは、低温の水でゆっくり10時間以上かけて抽出したこだわりの水出し珈琲やフレッシュな自家製ハーブで淹れるハーブティー。庭の美しい緑を眺めつつ、上品な風味のスイーツと一緒にお茶をいただけば、しばし時空を超えて日常の気ぜわしさから解放される。時間をかける贅沢、待つ楽しみ、日頃気に留めない音や時を刻んできたものたちの質感。かつて当たり前に存在したであろう要素が心地よさを演出してくれる。ちょっと通ごのみな金沢を楽しんでみてはいかが。
- 住所
- 石川県金沢市瓢箪町7-6
- 電話番号
- 076-208-3676
- 営業時間
- 11:00〜17:00
- 定休日
- なし
- 駐車場
- あり
- 他店舗など
- 公式SNS
- 詳細はこちら
- 「町の踊場 蔵カフェ」のサイトへ
※掲載されている情報は、2024年4月9日以前に取材した内容です。時間の経過により実際と異なる場合があります。
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