小松市立本陣記念美術館
黒川紀章氏設計ということもあり、建築関係者や学生の見学も多い。展示室がアールを描いていたり、芦城公園の風景を切り取る「おへそ」と呼ばれる菱形の窓。
ユニークな建築の妙味を楽しみ、コレクションの多彩さに舌を巻く。
小松城・三の丸跡地につくられた芦城公園。松の名木をはじめ、桜、藤、躑躅(つつじ)、菖蒲、百日紅(さるすべり)など、彩り豊かな植生が楽しめる池泉回遊式の和風庭園で、小松市民の憩いの場となっている。その一角にて、ひと際異彩を放っているのが、建築家・黒川紀章設計による『本陣記念美術館』だ。
デザインコンセプトはお堀の中の蔵—が通説のようだが、丸みを帯びたアール状のデザインやエントランスを抜けてすぐの吹き抜けの空間構成など、ヨーロッパの古城にも似た雰囲気が漂う。また2階に設けられた菱形の窓は芦城公園の景色を斬新に切り取り、ハート形の猪目窓とともに黒川氏の遊び心を感じさせてくれる。
所蔵品は1千余点、そのすべてが小松市出身の銀行家、本陣甚一氏が約40年かけて収集したもの。同館の白眉、東山魁夷の作品6点(これを目当てに訪れる人も多い)を含む近現代の日本画を中心に、油彩画、書画、陶磁器、漆工、金工、木彫、ガラスそして茶道具の逸品など、その内容は多岐にわたる。この小さな美術館に、日本美術のエッセンスが見事に凝縮されているのだ。
- 住所
- 小松市丸の内公園町19番地
- 電話番号
- 0761-22-3384
- 料金
- 一般300円、高校生以下無料 ※障がい者手帳持参者または「ミライロID」アプリ提示者及びその介護者1名は無料/こまつミュージアムパス利用可
- 営業時間
- 9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 定休日
- 月曜(祝日の場合はその翌日)、祝日の翌日(土日祝を除く)、年末年始、展示替え期間中
- 駐車場
- 小松市役所駐車場を利用
- アクセス
- 小松空港・北陸自動車道小松I.C.より約10分
- 詳細はこちら
- 「小松市立本陣記念美術館」のサイトへ
※掲載されている情報は、2023年4月25日以前に取材した内容です。時間の経過により実際と異なる場合があります。
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