学年が進むにつれて勉強が楽しくなる、後伸び力の育て方(第1回)
概念がある程度入ってからが「お勉強」です。
大手塾勤務時代や独立した2010年当初は、勉強のなかで受験とそのモチベートの部分を塾が担うものだと思っていました。学問本来の楽しさはスパイスみたいなもの、塾ではなく学校が担うものと。しかし、進学校に行って伸び切ったゴムのようになる子たちや、学校自体も受験対策ばかりやっているのをみて、学びを中心に、受験をスパイスにという、勉強本来の姿にしようと思いました。不思議なことに、受験対策に明け暮れていた時より、生徒の成績伸びや進学実績がどんどん良くなってきました。生徒の学力を器に例えると、テスト勉強や反復演習は器の中に水を入れるようなイメージです。どこかで水がいっぱいになって、これ以上この生徒は伸びないなと思うような臨界点がきます。一方、概念形成や調べるような勉強は、生徒の器自体を広げるようなイメージです。車の両輪みたいな勉強のうち、前者ばかりが勉強だと、保護者や指導者自身が思い込んでいたのですね。
Q:低学年の子供が、計算問題は得意なのですが文章題が苦手です。
保護者からは少し賢いように見えますが、プロからみると危険な兆候の典型例です。算数に限らず、基礎とは計算問題や簡単な問題ではなく、概念です。足し算・引き算ってどういうこと? がわかっていれば、計算問題も文章題も関係ないのに、数字の足し引きを暗記しているから起こるケースです。ゆっくり焦らず、まず概念を使った言葉で子どもに聞いてみましょう。「多い・大きい・長い・重いのはどっち?」「同じ数にするにはどうすればいい?」「鏡に写った・水面に写った・ひっくり返した形はどんな形になる?」「合わせて10にするにはどうしたらいい?」などなど。そういう質問をしていると、文章題を理解していないのではなく、数字だけしか拾っていない等といった問題点に気付くと思います。低学年で気づけてよかったのです。この状態で中学生になり数学が苦手・国語が苦手と言っている子が大半で、そこで大量に問題をさせるので受験=忍耐ゲームになるのです。
塾内文庫は貸出も可。出版社や学者も唸るような良書で、しかも面白い本を厳選してある。最近の人気書籍トップ3は以下の通り。1.『その時歴史が動いた』(マンガ版) 2.『さわって学べる算数図鑑』 3.『科学はこうたとえると面白い』など科学系の本
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塾長ブログは下記より
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●金大附属、泉丘、二水高校を志望している生徒限定の進学塾。●少人数制の集団授業を行い、小学生は算国、中学生は5科を指導。入塾テストあり。●小学低学年コースを開講。週2回の授業と、それ以外の日は自由に通塾可能。座席に限りがあるので、問合せを。●対象/年少~中学3年
※掲載されている情報は、2020年12月以前に取材した内容です。時間の経過により実際と異なる場合があります。
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