【志賀かきもち、志賀あられ】
20数年、一枚一枚手作り。 ほんのり甘い志賀かきもち。
白山邦夫さん、フサ子さん。お二人で御年150歳を超すご夫婦が作るかきもちは志賀町を代表する伝統的な味の一つ。志賀町矢駄地区は昔から米どころとして知られ、各家庭でかきもちを作っていた。フサ子さんが嫁いでかきもちを作るようになると、そのあまりの美味しさに分けてほしいという人がどんどん増え、20数年前に商品化したという。「その頃は孫も小さくて。体に優しい自然のおやつを食べさせてやりたいと思って一生懸命作りましたよ」と目を細めるフサ子さん。11月、寒の入りになると6万枚分のかきもちを作るために、約50俵の自家栽培のもち米をつき、斗棒餅を仕込む。種類は、ピンク、緑、白、豆。およそ5mmに切り分け、15枚ずつ縄で編み、天井から吊るして1~2月の間じっくりと乾燥させる。カラフルなかきもちが吊るされる様子は美しく、当地の冬の風物詩となっている。乾燥した切り餅は一枚一枚温めた後に焼くことで香ばしい風味をつけて仕上げる。こちらの担当は邦夫さんだ。「昼は袋詰めやら注文の対応やらで忙しいから」と、作業は集中できる深夜12時から朝方に行うという。焼き上げる作業は誰がやっても同じようで、邦夫さんのようにはふわっと仕上がらない。長年の勘と愛情の賜物だと知る思いがする。さくさくとした歯触りとほんのりと広がる優しい甘さ。「今年はいい出来。完璧やね」と嬉しそうなフサ子さん。餅をつくところからパッケージのシールを貼るところまですべてが手作業。一つひとつ「おいしくなれ」と心を込めたかきもちはどこまでも優しい味わいだ。
作業小屋には、食紅で赤や黄、緑に色付けした約1センチ角のあられ用の餅が木箱に敷き詰められている。3日に1回程度かき混ぜ、約1か月半乾燥させた後、焼き上げる。
白山フサ子
志賀町矢駄ム-113
TEL.0767-36-1003(FAX兼用)
取り寄せ/対応可(注文は電話もしくはFAXにて)
消費期限/6ヵ月
配送/通年
価格/各700円(税込)
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※掲載されている情報は、2021年3月以前に取材した内容です。時間の経過により実際と異なる場合があります。