2011年のオープン以来、瞬く間に名店の仲間入りをし、多くの食通の心を掴んで離さない。オーナーシェフの高嶋英樹さんは、東京のイタリア政府公認店で修行し、シェフとしても研鑽。イタリア人が大切にしている食文化を尊重し、現地で使われている素材や親しまれている味に忠実に手がける品々は躍動感があり、コストパフォーマンスのよさも魅力。とりわけ、炭火焼の肉料理が知られる。
　だが何よりゲストを満足させるのは「食べ手を想像する力」。「常連の方はもちろん、初めてのお客様も注文の仕方や会話から好みを推測し、一皿一皿心を込めて仕上げます」。30席に満たないこぢんまりとした店内やオープンキッチンの造りは、自分の目の届く範囲で、すべてに責任を持ちたいとの思いから。快活な人柄も手伝って、心地よい食空間を築いている。