撮影:藤間信行、吉尾大輔
扉の向うはまるで、バー・ミュージアムのよう。天井には年代物のトレーやウォーターピッチャー。バックバーをとびだし、店中に並べられた様々な酒、酒、酒。それらすべてが、このバーの歴史を語るアイテムである。創業は1969年。作家・山口瞳が、行きつけの店として愛してやまなかった『倫敦屋酒場』は、まさに全国屈指の名門バーといってよい。
スタンドバーといっても差し支えないほど、高く、広いカウンター。余計なものはなにもない。その理由を、店主・戸田宏明さんは、カウンターでの仕事ぶりを見てほしいからと答える。誠心誠意、酒をサーブする姿で感動を与えられるのが「バーテンダー」という。これは、料理人の精神にも通ずるものである。その研ぎ澄まされたシェイキングやステアをみると、誰もが惚れ惚れとするに違いない。
洋酒バー 倫敦屋酒場
- 石川県金沢市片町1-12-8
- TEL 076-232-2671
- 営/17:00~翌1:00(L.O.翌0:30)
- 休/なし
- 席/カウンター15席、テーブル205席
- カード/可
- 【1人あたりの予算】
- チャージ500円、ショット800円~
※掲載されている情報は、時間の経過により実際と異なる場合があります。(更新日:2015年2月25日)