撮影:福島健一
犀川に平行して下る小路に、ごくさりげない佇まいで店を構える『銭屋』。金沢を代表するこの一軒は、同時に日本の和食界を牽引する料理屋でもある。2代目主人、髙木慎一朗さんと弟の二郎さんとの二枚看板で、亡き先代の志をしっかりと継承。昼は点心が供され、比較的気軽にいただくことができるが、真髄はやはり夜の懐石であろう。素材、味、器、調度はもちろんのこと、間の計り方の絶妙さに唸る。料理の精妙さについてはいわずもがな。
この際、あえて結論すれば、『銭屋』は呼吸の店といえよう。板場から仲居にいたるまで、料理はつくりたてを食べていただいてこそのもの、という哲学が深くしみとおっているのが嬉しい。
日本料理 銭屋
- 石川県金沢市片町2-29-7
- TEL 076-233-3331
- 営/12:00~13:00(L.O.)、17:30~20:30(L.O.)[要予約]
- 休/日曜不定休
- 席/67席
- カード/可
- https://zeniya.co.jp/
- 【1人あたりの予算】
- 昼5,400円~、夜10,800円~(室料・サービス料含まず)
※掲載されている情報は、時間の経過により実際と異なる場合があります。(更新日:2014年9月24日)