撮影:福島健一、岡村喜知郎
加賀百万石前田家のお抱え鍔師であった鍔屋甚兵衛の料理好きが嵩じて営んだ「つば屋」が始まり。知人友人をもてなすうちに藩主や藩の重役、それに文人墨客が訪れるようになったという。
以来、250年、『つば甚』はまさに金沢の迎賓館として歴史の変遷を見てきた。松尾芭蕉が句会を開いた茶室、芥川龍之介や室生犀星が宴を催した部屋など、『つば甚』に残る逸話は尽きない。
邸内のいたるところにそうした逸話を物語る品々が散見でき、それらを知るだけでも豊かな心地になることができる。料理は、殿様への献上料理として受け継がれてきた加賀料理を基本とし、名残り、走り、旬の要素を織り交ぜた実に鮮やかなもの。
日本料理 つば甚
- 石川県金沢市寺町5-1-8
- TEL 076-241-2181
- 営/11:00~14:00、17:00~21:00(要予約)
- 休/なし
- 席/300席
- カード/可
- http://www.tsubajin.co.jp/
- 【1人あたりの予算】
- 昼8,000円~、
夜20,000円~
※掲載されている情報は、時間の経過により実際と異なる場合があります。(更新日:2014年5月14日)