加賀藩御用菓子司
森八(もりはち)
金沢らしい金箔をあしらった逸品。
藩政時代より390余年の歴史を誇る『森八』。日本三名菓の一つである落雁の最高級品「長生殿」をはじめ、多くの菓子が有名である。その中でも、上品な姿と味でおみやげとして人気があるのが「宝達」。加賀藩の御用金山にちなみ、良質の国内産小豆のつぶあんをしっとりしたもち皮に包み込み、金沢らしく金箔をあしらっている。
本店の2階にある「金沢菓子木型美術館」には、江戸期に実際に使われていた約1千点もの菓子の木型や焼印などを展示し、江戸期以降、連綿と続く金沢の和菓子文化の歴史とその粋を感じることができる。同じく2階には「森八茶寮」も併設し、お昼にはミシュランの2つ星がついた主計町『貴船』の『森八』オリジナル特製弁当(要予約)が味わえる。また、実際に落雁を作り、自作の出来立て落雁でお抹茶を一服し、残りはおみやげ用小箱に詰めて世界に一つだけの手作りオリジナルギフトにもなる「落雁手作り体験」(要予約)もおすすめだ。なお、1階店頭には伝統商品から最新の新作商品、そして季節感あふれる生菓子まで『森八』の全てが揃っており、いずれも武家文化の中で培われた品格が漂っている。
また、本店にほど近い歴史的街並を今に残す「ひがし茶屋街」の一角には、江戸時代の町屋を改修しそのまま活かした『森八ひがし三番丁店』があり、ここでも「落雁手作り体験」を楽しめる(現在は休止中)。同店内の「茶寮」では上生菓子と抹茶などで、茶屋観光の休憩に優雅なひと時を過ごすことができる。
左/本店2階にある「金沢菓子木型美術館」。江戸期に使用された約1千点もの菓子木型や焼印を展示している。入場料大人200円、小中学生100円。右/本店の外観。1階は森八の伝統商品から季節商品に生菓子が揃っている。
※掲載されている情報は、2021年2月以前に取材した内容です。時間の経過により実際と異なる場合があります。
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