石川・金沢アート&カルチャースポット特集
観光やおでかけの際に巡りやすいよう、博物館や美術館などの芸術・文化施設を地域ごとにまとめてご紹介。
石川や金沢、加賀、能登のおすすめ情報を地元編集者が地元のトピックスを中心に、へぇ、そうだったのか、とか、これは役にたつ!などの情報をお届けします。
歴史と伝統にあふれる金沢は、歴史好きにはたまらない街。藩政時代に武士が暮らしていた屋敷跡を散策したり、加賀藩祖前田家の遺品に悠久のロマンを感じたり、伝統的な町民文化を学んだり。歴史的な散策を楽しめる半日モデルコースご紹介します。
城下町・金沢らしい土塀や石畳の小路が残る『長町武家屋敷跡界隈』。藩政時代には中流の藩士の屋敷が軒を連ねており、伝統環境保存区域および景観地区に指定。今でも趣のある景観が維持されている。江戸時代に作られた古地図のままの町割りが続いており、まるでタイムトリップしたかのような気分で街歩きを楽しめる。
長町武家屋敷跡界隈で唯一、一般公開されている。高低差のある庭園は、樹木、灯籠、庭石、曲水が見事なバランスで配置され、日本庭園の美しさが広がる。特に樹齢400年を超えるヤマモモやシイの古木、「濡れ縁(ぬれえん)」に迫る曲水の調和は見事の一言。世界的な評価も高く、2009年発行『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で二つ星として紹介。
藩政時代からの薬種商「中屋薬舗」の建物を移築し、伝統的な町民文化のあれこれを伝える資料館。文化的に価値のある建物を保存し、歴史ある薬屋を当時のまま再現。金沢の伝統的な婚礼模様を展示するコーナーでは、結納の豪華な加賀水引や、美しい工芸菓子を見ることができる。そのほか、金沢で老舗として知られる和菓子屋、酒蔵、料亭などの紹介も。
加賀八家と呼ばれる重臣の一員として、最高職「年寄役」を担ってきた加賀藩の名家「前田土佐守家」の資料館。古文書、武具、書画等の歴史的に価値のある資料が保存・公開されている。館内は1階と2階にある展示室を中心に、様々な設備によって古都「金沢」が多角的にアプローチされており、見る人を飽きさせない。
旧第四高等学校、略称:四高(しこう)の校舎を利用したモダンな建物。明治24年築のレンガ造りの建物は、国指定の重要文化財。正面から見て左半分は無料ゾーンの四高記念館。右半分の有料ゾーンである石川近代文学館では、石川県ゆかりの文学者の資料を展示。そのほか、ミュージアムショップ、レトロ衣装体験ルームなども併設。
(中央通町エリア)
元精肉店の跡地にオープンしたカフェ。大きなガラスが広がる開放感あふれる空間が特徴。朝8:30より開店し、数量限定のモーニングも提供している。季節の食材を使用したこだわりのスイーツやドリンク、淹れたての味わい深いコーヒーなどが人気。思わず微笑んでしまう「スマイルクッキー」などの自家製焼き菓子もあるので、手土産にもおすすめ。
(香林坊エリア)
せせらぎ通りにあるめがねのお店『Mito』。店名はイタリア語で「神話」「伝説」を意味するという。鎌倉出身のオーナー厳選のアイウエア、メガネ雑貨、子どもメガネなどが並ぶ。店内のサングラスは北陸最大級で300本以上が並び、自由に試せる。併設したカフェでは、街歩きの一休みにぴったりなコーヒーやドリンク、自家製プリンや週替わりの焼き菓子などを提供。
(香林坊エリア)
高級ブランド食材「加能ガニ」の刺身と焼きを昼から味わえる人気店。石川県のカニ漁が解禁となる11月〜3月までは、石川県産の本ズワイ「加能ガニ」を1組1杯必ず注文するスタイル。4月〜10月は朝獲れの新鮮なアジを堪能できるセットが登場する。名物の「カニクリームコロッケ」は、同店が洋食屋としてスタートした46年前からあるファンの多いメニュー。
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※掲載されている情報は、2024年5月以前に取材した内容です。時間の経過により実際と異なる場合があります。