金沢観光【人気の東山コース】ひがし茶屋街〜泉鏡花記念館、徳田秋聲記念館を巡る
新旧の美しいものが街並みに溶け込み、コンパクトで周りやすい金沢。趣ある景観を堪能できる東山コースを紹介します。「一見さんお断り」の茶屋文化が残るひがし茶屋街と主計町茶屋街を両方楽しめる人気の半日観光モデルコースは、文学好きや歴史好きさんには特におすすめですよ。
【目安:5時間】金沢らしさを満喫!人気の東山観光モデルコース
ひがし茶屋街
石川県内で最初に「重要伝統的建造物群保存地区」に指定。キムスコ(木虫籠)と呼ばれる美しい出格子や石畳が残る古い町並みは、国内外の観光客から人気。昼間は町家カフェやお土産屋を訪れる観光客で賑わいをみせる一方、夜は一見さんお断りのお茶屋が今でも営業している。
懐華樓
1820年建築の金沢で最も大きな茶屋建築。建物内を公開しており、洗練された茶屋文化を体感できる。夜は「一見さんお断り」を掲げ「一客一亭」のお座敷をあげる部屋がある。囲炉裏のある『懐華樓カフェ』では、金箔をあしらったくずきりなど高級甘味が楽しめる。
金沢市立安江金箔工芸館
国内の金箔生産量の98%以上を占める金沢では、金箔の生産が盛んになった歴史や製造工程、金箔が使用された様々な美術工芸作品などが見学できる。館内には、金沢箔技術振興研究所が設置され、金沢箔の振興のため、金箔に関する調査研究に取り組んでいる。
泉鏡花記念館
明治から昭和にかけて活躍した「金沢の三文豪」のひとり「泉鏡花(いずみきょうか)」を紹介する記念館。作品展やミニシアターを通して、鏡花の幻想的な世界を体感できる。美しい世界観に魅了された熱烈なファンは欧米にも。生誕100年の節目である1973年には、金沢市により「泉鏡花文学賞」が創設。
徳田秋聲記念館
明治から昭和にかけて活躍した「金沢の三文豪」のひとり「徳田秋聲(とくだしゅうせい)」を紹介する記念館。趣ある街並みに合った建物の内部には、老眼鏡、すずり、たばこなど愛用していた日用品や直筆原稿が展示されている。弱者への視点を忘れぬ、庶民の生活に密着した作風が特徴。
【お立ち寄りスポット】
金沢茶寮
アートとカフェが融合した上質な時間が過ごせる体験型カフェ。最先端の「金沢塗り」を用いることで、自分がその日に手がけたマイ陶器でお茶がいただける。完成させたばかりの自作のカップと共に、おすすめのチョコを楽しめる古今の伝統美と出会えるアートカフェ。
RITSUKA
ひがし茶屋街にある『和栗白露』の姉妹店『RITSUKA(りつか)』。地元産の苺をふんだんに使った見目麗しいスイーツがいただける。苺のショートケーキには「白練(しろねり)」、苺のパフェには「深緋(こきあけ)」など、食材からイメージした伝統色をメニュー名にしているのも面白い。
田村
浅野川にかかる梅ノ橋そば。一年中生きたカニが食べられるとあって、県内外のみならず、海外からの観光客も足を運ぶ人気店だ。※15ヵ国語対応メニューを用意。同店のこだわりの一つが「年間を通して、生きたズワイガニを使ったコース料理を提供する」こと。目の前で手早く捌かれるカニは鮮度抜群だ。
◎今回のエリア
※掲載されている情報は、2024年3月以前に取材した内容です。時間の経過により実際と異なる場合があります。