【金沢のお正月】全国的に珍しい石川県の「紅白」鏡餅。
石川県民の多くは紅白の鏡餅を飾ります。そんなの当たり前でしょと思った県民の皆さん、実は全国的には上下とも白が普通なんですって。 石川県では鏡餅と言えば「紅白」。全国シェアを誇る某鏡餅メーカーも、石川県用には特別に紅白のものを作っているそうです。 「なんで石川県の鏡餅は紅白なの?」とその理由を調べてみると、色々出てきました。 ・前田家が祖とした菅原道真公ゆかりの紅梅・白梅にちなんでいる ・倶利伽羅峠の源平合戦の平氏の赤旗・源氏の白旗を模している ・農業を重視した加賀藩が五穀豊穣を願って様々な雑穀を入れた餅飾りを施した 諸説あるようですが、いずれにしても、その由来はやはり、加賀藩前田家に献上されたものにあるようです。 重ね方にも注目なんです。今は「上が赤、下が白」が一般的ですが、お殿様は「上が白、下が赤」で飾っていたそうですよ。なぜ逆になったのか…庶民が殿様と一緒ではバチが当たると考えたとか、明治維新となり武家社会から天皇社会へと時代が変わったからなど、こちらも諸説があるようです。おもしろいですね。 お正月には、こんな地方ならではの風習がたくさん残っていますので、その由来や意味について考えたりしてみるもの楽しいですね。