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【金沢のお正月】福徳せんべい

2024年11月14日(木) | テーマ/金沢の雑学

2024年もあとわずか。イベントを一つひとつ終え、お正月準備も万全という方も多いのではないでしょうか。

金沢近郊のお正月といえば、梅のかたちをした紅白の最中「福梅」や、おみくじ入りの砂糖菓子「辻占」が一般的ですが、「福徳」も金沢らしい縁起菓子の一つです。「福徳」は「ふっとこ」、「ふっとく」、「ふくとく」などと呼ばれます。

恵比寿俵や大黒天の打ち出の小槌など、それだけでも縁起のいいものをかたどった最中せんべいの中に、土人形や金華糖(砂糖菓子)で作られた小さな柏犬や招き猫がしのばせてあります。中を割って、初めて何が入っているかわかるので、何がでてくるかとワクワク。一年の運試しの雰囲気もあり、福徳は、誰もが童心に返って楽しめるのが魅力です。

福徳の起源は、加賀藩の12代藩主・前田斉広公が、金沢城二ノ丸御殿落成の祝いに考案させたもので、落雁『諸江屋』さんが守り伝えてきた他所にはないお菓子。

福梅、辻占、と一緒に「福徳」で、開運を祝いつつ、お正月を楽しく過ごしてみてはいかがでしょうか。

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【金沢のお正月】全国的に珍しい石川県の「紅白」鏡餅。

【金沢のお正月】全国的に珍しい石川県の「紅白」鏡餅。

石川県民の多くは紅白の鏡餅を飾ります。そんなの当たり前でしょと思った県民の皆さん、実は全国的には上下とも白が普通なんですって。 石川県では鏡餅と言えば「紅白」。全国シェアを誇る某鏡餅メーカーも、石川県用には特別に紅白のものを作っているそうです。 「なんで石川県の鏡餅は紅白なの?」とその理由を調べてみると、色々出てきました。 ・前田家が祖とした菅原道真公ゆかりの紅梅・白梅にちなんでいる ・倶利伽羅峠の源平合戦の平氏の赤旗・源氏の白旗を模している ・農業を重視した加賀藩が五穀豊穣を願って様々な雑穀を入れた餅飾りを施した 諸説あるようですが、いずれにしても、その由来はやはり、加賀藩前田家に献上されたものにあるようです。 重ね方にも注目なんです。今は「上が赤、下が白」が一般的ですが、お殿様は「上が白、下が赤」で飾っていたそうですよ。なぜ逆になったのか…庶民が殿様と一緒ではバチが当たると考えたとか、明治維新となり武家社会から天皇社会へと時代が変わったからなど、こちらも諸説があるようです。おもしろいですね。 お正月には、こんな地方ならではの風習がたくさん残っていますので、その由来や意味について考えたりしてみるもの楽しいですね。

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【金沢のお正月】金沢の正月に欠かせない占い系縁起菓子「辻占(つじうら)」

【金沢のお正月】金沢の正月に欠かせない占い系縁起菓子「辻占(つじうら)」

(写真提供:金沢市) 金沢のお正月にいただく和菓子の代表・福梅(ふくうめ)と並んで有名なのが「辻占(つじうら)」です。米粉と砂糖を混ぜ合わせ、お花やつき羽根の形に仕上げたもので、江戸時代に作られ始めた歴史ある縁起菓子の一つ。せんべいや最中種のようなパリッとしたタイプや、寒梅粉やもち粉を使ったしっとりとした食感のものなど、お店ごとに様々な辻占があり、年末になると金沢市内の和菓子店やデパート、スーパーなどで販売されます。 子どもの頃、新年の挨拶で訪れた祖父母宅では、菓子器の中に必ず辻占がありました。 大人になっても口にする度、「中に紙はいっとるさけ、食べてしまわんようにきをつけまっし」という優しい祖母の声を思い出させてくれるお菓子なのです。 辻占はまず各自三つずつ手に取ります。それから、それぞれの辻占を割って中の小さな紙を取り出します。一つひとつ異なる文面を三つ、つなげて、解釈しながら言葉遊びをして楽しむのが一興なのだとか。 金沢弁をそのまま使ったものや、占いっぽいもの、ちょっぴり艶っぽいものまで、書かれている言葉も実に様々。現代の言葉ではないもの多く、言葉の意味を調べたり、裏読みして言葉の意味を探ったりして楽しみます。 年末年始の金沢の特別な和菓子。旅行や帰省の際のお土産としてもおすすめです。

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【金沢のお正月】金沢のお正月に欠かせない祝菓「福梅(ふくうめ)」

【金沢のお正月】金沢のお正月に欠かせない祝菓「福梅(ふくうめ)」

12月になると、金沢近郊の和菓子店には正月の和菓子「福梅(ふくうめ)」が並びます。 毎年決まった店のものを楽しみにする人、今年はどれにしようかと悩む人、複数買い求めて食べ比べを楽しむ人。甘いものが大好きな金沢市民にとって、お正月に欠かせないお菓子の代表なのです。 福梅は「梅の形をした紅白の最中」で、一般的な最中と比べて餡に水飴と砂糖を多めに加え、ねっとりとした食感に仕上っています。 理由は正月を迎えるまで、日持ちがするようにするため。和菓子職人に正月休みを取らせるために、日持ちするように作ったという説もあるようですよ。 ちなみに「福梅」の由来には、加賀藩前田家の家紋を模したという説もありますが、加賀藩第10代目藩主・前田重教の時代、新春の茶席に献上されたものが正月のお祝い菓子として伝わったという説が有力なようです。 最中皮に少し白くお砂糖をあしらった様は、まさに寒梅の趣きがありますね。 正月は、砂糖と餅粉を混ぜて巾着包みにしたお菓子で、中には小さなおみくじが入っている「辻占」や、打ち出の小槌や俵などをかたどった、最中の皮のような焼いた餅種の中には金菓糖や小さな人形が入った「福徳」など、金沢特有の正月菓子もお目見えします。 金沢のお正月ならではの和菓子を色々と揃えて、団欒のひと時を楽しみたいですね。

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