【石川県の方言・金沢弁】こわい

今日ご紹介する金沢弁は「こわい」です。
意味は、「かたい」。
「怖い」ではありません。
でも初めて聞いた人は、まず間違いなくビックリします。
例えば、夜ご飯でお茶碗を片手に
「ちょっと今日、こわないけ」
(ちょっと今日のは、かたくない?)
と言われたら、それはご飯の炊き加減が少しかためだったということ。
フランスパンなどを外に放置しようものなら
「パン、時間経ってコチコチや。こわて食べれん」
(パン、時間が経ってカチコチになってしまったわ。固くて食べられないよ)
となりますし、
瓶のフタが開かないときにも
「このフタ、こわくて開かんわ」
(このフタ、かたくて開かないよ)
というふうにも使います。
他にも、桃を食べながら
「この桃、こわいわ。もぉちょっこ、やこなるまで待つまっし」
(この桃、かたいよ。もう少し、柔らかくなるまで待ったらどう)
という風にも使います。
他県の方が聞くと
「えっ、なにが怖いの?」となることも。
そんなちょっとしたズレも、方言の楽しさかもしれませんね。