“能登半島の西海岸”志賀町にある福浦は、歴史と自然が調和した素敵な港町で、訪れる人々に多彩な体験を提供する。ここでは、北前船の寄港地として栄えた『福浦港(ふくらこう)』を中心に、楽しい観光スポットが目白押しだ。富来観光ガイドの会「又次」の案内人による、歴史的な名所を巡りながら港町の魅力を存分に味わえる「北前船 日本遺産 福浦港 周遊コース」に加え、港の近くにある『福専寺(ふくせんじ)』で拝観後、「におい袋作り」体験もできる。お寺の静かな雰囲気の中で、自分だけのオリジナルのにおい袋を作る楽しさは格別だ。さらに、日本小貝名所のひとつである『増穂浦海岸(ますほがうらかいがん)』では「三十六歌仙貝コレクション」が開催中!36 種類の秘貝を集めると、数に応じて景品と交換できるので、家族や友人と一緒に楽しむのにぴったり。福浦の魅力を感じながら、思い出に残る体験ができること間違いなしだ。自然と歴史が織りなす福浦の旅を、ぜひ楽しんでみてほしい。
▶︎北前船 日本遺産 福浦港 周遊コース

■上左/福浦全図 ■上右/旧福浦灯台
■下左/方角石(石造方位盤) ■下右/奉納船絵馬群(金刀比羅神社)
2020年に「日本遺産(Japan Heritage)」として認定された志賀町には、北前船の寄港地である『福浦港』を中心に、日本最古の木造洋式灯台『旧福浦灯台』や、出港前に潮の流れや風向きを確認する「方角石(石造方位盤)」など、歴史を感じる構成文化財が多数点在している。かつて「動く総合商社」として呼ばれた北前船(きたまえぶね)の寄船港として栄えた、昔ながらの風情が残る漁港町福浦エリア。映画のロケ地にもなっていたが、この地の歴史をさらに深く知りたいなら、歴史探訪の案内人による特別なガイドツアーにぜひ参加してみてほしい。志賀町富来地区の魅力をより多くの方に知ってもらいたいと、2004年に発足した富来観光ガイドの会「又次」。今回は、その初代メンバーとして活動され、現在会長を務める松山 宗恵(まつやま しゅうけい)さんに案内していただいた。
旧福浦灯台観光駐車場から始まる周遊コースは、旧福浦灯台周辺の定番スポットをはじめ、奥の「極楽坂」や、野口雨情が詠んだ詩の題材にもなった「腰巻地蔵」まで足を伸ばせる充実な内容となっている。松山さんの深い知識による解説が興味深く、福浦港の歴史について理解を深めることができ、とても楽しい時間が過ごせた。
最初に訪れたスポットは、志賀町の公式キャラクター「西能登あかり」のモチーフにもなっている、町を象徴する石川県指定史跡の「旧福浦灯台」。その長い歴史は1608年に福浦の住人日野資信(ひのすけのぶ)が暗夜の海を航行する船を護るために火を焚いたことから、灯明堂の建設、洋式木造灯台への生まれ変わりに遡る。1910年頃に福浦村営になるまで300年あまり日野家個人の管理の下にあり、岩倉右大臣(岩倉具視)より日野家に対し感謝状が贈られたなど、灯台にまつわる深い話しが聞けた。

■左/情緒ある街並みを散策 ■右/富来観光ガイドの会「又次」 会長・松山 宗恵さん
続いて、日和山に鎮座し、珍しい図柄の「奉納船絵馬群」が奉納されている『金刀比羅神社(こんぴらじんじゃ)』へ。穏やかな海と北前船が描かれた一般的な船絵馬ではなく、金刀比羅神社の船絵馬は荒波に飲まれそうな図柄。圧倒的な海の歴史が刻まれた福浦港の魅力を感じる貴重な機会だ。また、170年以上前に海上安全を祈って寄進された御影石(みかげいし)の「方角石(石造方位盤)」や、繋船柱として使われていた「めぐり(繋船孔)」を巡ったあとは、情緒あふれる街並みを自由に散策できる。
■【加賀百万石ウォーク】日本遺産 北前船の港福浦 日本最古の灯台・船絵馬
開催時間/9:00~16:00 ※要予約
所在地/石川県志賀町
料金/3,000円(ガイド料)
アクセス/西山ICから車で約20分
駐車場/有り
距離/約2.5km
受入人数/1名~25名
●ご予約・問合せ先
道の駅とぎ海街道(毎日9:00~17:00)
TEL:0767-42-0975/FAX:0767-42-2481
※ご予約は5日前の17:00までにお願いします。
詳細はこちら
▶︎福専寺「におい袋作り (お抹茶と仏くじ付)」

■上左/福専寺本堂 ■他/におい袋作り体験
情緒あふれる福浦港の周辺を散策後は、福浦港のそばに佇む『福専寺(ふくせんじ)』にて、自分だけのオリジナルのにおい袋の手作り体験ができる。凛とした本堂にお参りし、焼香した後は住職より福専寺の歴史や文化財のお話しが聞ける貴重な機会も。「におい袋作り」では、住職の奥様のコレクションである木目込人形の本格的な和の生地や紐、10種類ほどある香り線香から好きなものを選び、オリジナルのにおい袋を作ることができる。
におい袋完成後は、お抹茶と季節の菓子を堪能しながら、親鸞聖人の教えが書いてあるくじ「福良仏籤」を1枚引いて楽しめる。難しい言葉で書いた内容もあるので、詳しく知りたい方は、気軽に住職に尋ねてみよう。
誰でも気軽に楽しめるように丁寧に教えてくいただけるので、福浦観光の特別な記念として参加してみてはいかが。

■左/福良仏籤 ■右/お抹茶ところ柿※菓子は季節により異なる
■福専寺「におい袋作り(お抹茶と仏くじ付)」
拝観・体験料/3,000円
体験時間/1時間ほど
予約方法/電話受付(0767-48-1523)
※前日までに予約要。
※1回あたり1~6人まで対応可能。
詳細はこちら
▶︎増穂浦海岸の「三十六歌仙貝コレクション」

福浦港周辺を観光したあとは、海岸へ貝拾いを楽しもう!日本小貝三名所のひとつの増穂浦海岸は、600種類もの小貝が打ち寄せられ、「貝の道」ができることでも有名だ。志賀町の増穂浦海岸につたわる貝拾い遊び「36歌仙」で詠われる全36種類の小貝。現在、貝を集めて景品を引き換えできる「三十六歌仙貝コレクション」が開催中!
まずは『道の駅 とぎ海街道』『シーサイドヴィラ渤海』『能登リゾートエリア増穂浦』3箇所のいずれかで参加費500円を支払い、コレクションBOXを受け取ってから、いざ海岸へ!集めた貝の数量に応じて引換できる景品も異なるので、思う存分貝拾いを楽しめる。能登名所のアクリルスタンドなどのご当地ガチャから、季節のご当地ギフト、『シーサイドヴィラ渤海』や『いこいの村能登半島』のペア宿泊券まで、種類豊富な景品が揃い、旅行の特別な思い出としてもぴったりだ。

■三十六歌仙貝コレクション
受付(コレクションBOX引換場所)/道の駅 とぎ海街道、シーサイドヴィラ渤海、能登リゾートエリア増穂浦
参加費/500円
場所/増穂浦海岸
お問合せ/志賀町商工観光課(0767-32-9341)
詳細はこちら
▶︎能登の旬が味わえるグルメ情報や志賀町への行き方。レンタカー利用者の宿泊助成キャンペーンも!

■上/西海丸のお寿司セット ※写真はイメージ
■下左/能登金剛遊覧船 ■下右/世界一長いベンチ
志賀町に来たら、地元で評判の網元直営『廻転寿し 西海丸』で、能登の旬のグルメをぜひ味わってほしい。富来漁港で水揚げされた獲れたての新鮮魚貝や、厳選の能登産コシヒカリ100%を使用したお寿司はどれも絶品だ。現在は各種お寿司セットが楽しめる。志賀町旅行とともに、能登のグルメも思う存分堪能してみよう。

■能登半島の観光は、レンタカーが便利。
車で小松空港から約1時間30分、金沢駅から約50分で行ける志賀町。日常から離れ、自然と歴史や日本の美しい原風景に触れる旅ができる。能登の玄関口とも呼ばれる志賀町から能登半島を巡るのもおすすめだ。現在、石川県志賀町では、レンタカー会社から車を借り、対象施設で宿泊した方を対象に、宿泊代金の一部を助成するキャンペーンを実施中!詳細はこちらから。
■廻転寿し 西海丸 ※現在ランチのみの営業
住所/石川県羽咋郡志賀町西海風戸ワ6 西海漁港の敷地内
TEL/0767-45-1166
営/11:00~14:00 ※土日祝〜15:00
休/火曜
席数/50席
駐車場/約20台
※完全禁煙
▶︎人気インフルエンサー2組の【能登観光・志賀町】紹介はこちら♪

◉こしむらえりさん
〜体験したスポットはこちら〜
▶北前船 日本遺産 福浦港 周遊コース
▶︎福専寺「におい袋作り (お抹茶と仏くじ付)」
▶廻転寿し 西海丸
◉はる夫婦さん
〜体験したスポットはこちら〜
▶︎増穂浦海岸の「三十六歌仙貝コレクション」
▶道の駅 とぎ海街道
■詳しくは下記にてご確認ください
※外部サイト
・志賀町観光ガイド
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石川県羽咋郡志賀町末吉千古1-1
(志賀町本庁舎)
TEL/0767-32-1111(代表)
問合せ/志賀町本庁舎
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