中能登町で≪どぶろく宣言≫発表!旬のどぶろくと里山の冬の幸を味わえるお店
2025年1月6日(月) | テーマ/観光

中能登町の名産「どぶろく」をおいしく楽しめるお店を紹介。
飛鳥奈良時代、豊作の祈願や収穫への感謝を示す場において、米から作った白く濁った酒を神様に捧げるという風習があり、このお酒を「どぶろく」と呼びました。現在全国に約8万社もの神社がありますが、神事用どぶろくの製造が許可されているのはわずか約30社。実は、そのうち3社が中能登町にある神社なのです。
そんな古来からの伝統を守り続けてきた中能登町は2014年内閣総理大臣から「どぶろく特区」の認定を受け、町内全域で農家民宿や農家レストランなどを営む農業者による「どぶろく」製造が可能になりました。毎年10月頃から生産が開始される中能登町の「どぶろく」。今年も12月12日(木)に『どぶろく宣言』が発表され、飲みごろを迎えました。この季節だからこそ味わえる能登のどぶろくを楽しめるお店をご紹介します。
太郎右衛門
太郎衛門はいろりで鍋を囲んで楽しむスタイルのお店。店主の田中さんは、中能登町を「どぶろく特区」に指定するために第一線で活動してきました。
地元の酒蔵で数年修行を積み、酒造免許を取得。その後、自身で製造するどぶろくと季節のおすすめ鍋料理を楽しめる『太郎右衛門』をオープン。しし鍋、鳥鍋、タラ鍋など、旬の鍋料理とあわせて田中さんオリジナルのどぶろくを味わえますよ。鍋を囲みながら、からだの芯から温まって冬の能登を楽しんでいってくださいとのこと。
■Information
太郎右衛門
住所/石川県鹿島郡中能登町二宮ロ111
TEL/0767-76-1204
営業時間/1~3月の12:00~・17:00~(1日1組まで ※要予約)
公式HPはこちら
農家レストランまる
農家レストランまるは無農薬野菜が主役のレストラン。身体が喜ぶような食事を楽しんでほしいと中能登でお店を始めたオーナーの織田さん。こちらも自らどぶろくを製造しています。
織田さんのどぶろく「さえさ」は、甘酒に酵母を入れる作り方。お酒が苦手な人や女性でも飲みやすいフルーティーな味わいが特徴。2019年に岐阜県で開催された「第14回 全国どぶろく研究大会in郡上」では7位に入賞されました。
お店のおすすめは、織田さんが育てた野菜で作ったパスタコース。どぶろくはもちろん、カクテル、ワイン、ウイスキーなどのお酒も充実しているので、パスタとのペアリングをぜひ楽しんでみてください。
■Information
農家レストラン まる
住所/石川県鹿島郡中能登町春木14-19-2
TEL/0767-74-1656
営業時間/完全予約制(※希望来店時間をお伝えください)
公式HPはこちら
■番外編
手作りお菓子のお店 宮-miya-
どぶろくを取り入れているのは、レストランだけではありません。コーヒーと手作りお菓子の店『宮₋miya-』では、生クリームの代わりにどぶろくを使ったブラウニーを製造しています。どぶろくの甘みと香りのおかげで芳醇に仕上がるブラウニーは、濃厚なのにくどさのない、上品な甘さが自慢です。
もともと輪島市で営業されていましたが、能登半島地震により被災。中能登町の天日陰比咩神社とのご縁もあり、少しづつお菓子づくりを再開できることに。
現在はイベントを中心に活動。地域の食材にこだわり、自然・発酵食品の素晴らしさや、ご縁のあった中能登町に息づく暮らしの伝統を若い世代の方にも伝えたい。そんな想いがつまった手作りお菓子。『宮₋miya-』の看板を見かけた際はぜひお立ち寄りください。
【最新出店情報はこちら】
■おわりに
今年はより一層寒くなりそうな能登の冬。どぶろくは12月~3月がより美味しく味わえる期間だそう。旬のお料理とともにその味わいを嗜んでみてはいかがでしょうか。
▶︎能登日和の公式サイトはこちら
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