【石川県の方言・金沢弁】「コトコト」
コトコト煮込んだスープがおいしい季節になりました。
ということで、今回ご紹介する方言は「コトコト」です。
「じっくり煮込んだ・・・」のフレーズにもあるように
一般的には、シチューやおでんなど、弱火でゆっくりと時間をかけて
柔らかく旨みが引き出される様に、あるいは味が沁みるように煮込んでいる様子を指す言葉です。
石川県でももちろんそのようにも使いますが、温かいという意味合いでも使います。
ほっかほか、ぬくぬく、なんならちょっと暑いかも、ぐらいの温かさ。
「外、寒いさけ、コトコトに着込んどいて」
(外は寒いから、たくさん着込んでおいて、あったかくしてね)
「布団、コットコトにしといたよ」
(布団、あったかーくしておいたよ)
という風に使います。
思いやりと愛情を感じる冬ならではの言葉。
コトコトの部屋で、コトコトのこたつ入って、コトコト煮込んだ牛すじなど食べて、
チンチンの熱燗でいっぱいやって、心も体もコットコトになりたいものです。