【石川県の方言・金沢弁】「あてがい」
今回ご紹介する方言は「あてがい」です。
「あてがう」というのは、標準語では、「先方の要求によらず、こちらで適当に与える」ことだったり
「ある物を他の物にぴったりと当てる」ことに使われますが、金沢弁では「いい加減な」という意味になります。
「あいつまだこんがけ?」
(あの人、まだ来ないのか?)
「今着くって連絡入ったわ」
(もうすぐ着くって連絡が入ったよ)
「まだこんがいや。あてがいなこというなま」
(まだこないじゃないか。いい加減なことをいうなよ)
とか、
「なんやこの色鉛筆。ちゃんとけんけんにして揃えとこ!こんなあてがいなんダメや!」
(なんなのこの色鉛筆。きちんと削って揃えておきなさい。こんなにバラバラにいい加減に入れておくのはダメよ!」
という風に使います。
時間や約束を守ること、計算や片付けが苦手だと
「あてがいな人」と言われるかもしれません。