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【フォトコンテスト開催中!〜8/31(土)】柴田あゆみ氏の切り絵作品が織りなす壮大な美の空間を体感しよう。

2024年8月22日(木) | テーマ/エトセトラ

こんにちは、金沢日和編集部・台湾出身のkumaです。
連載「kumaの金沢散歩」を担当し、日々、様々な発見をして楽しく過ごしています。わたしにとっての新発見もあるけれど、地元の方にとっては金沢の再発見につながることもあるそうです!これからも、魅力あふれるこの土地を一緒に巡り続けられると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。


先日、『金沢21世紀美術館』にて開催中の、「柴田あゆみ かみがみの森~切りだす光に包まれる 切り絵の展覧会~」の内覧会に行ってきました!当日は柴田氏ご本人が会場にいらっしゃって、本展覧会や作品について語ってくださいました。8月31日(土)まで開催中なので、ぜひこの機会に、柴田氏の切り絵作品が織りなす繊細で壮大な美の空間を体感してください。Instagramにてフォトコンテストのキャンペーンが実施中で、石川県産米が当たるチャンスなので、ぜひ応募してみてくださいね!

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2022年より全国5都市を巡回してきた本展は、いよいよ最終会場の金沢に辿り着きました。展示の作品は同じですが、各会場の空間や時の積み重ねと共に、それぞれの会場の仕上がりや雰囲気も異なります。

「命の営みと森羅万象」を主題とした全7章のストーリーで構成されている本展覧会は、柴田氏の初期の作品から始まります。14年前に一番最初に制作した作品を眺め、アメリカに移りたての当時は、言葉や文化、自分を深く理解しておらず、闇の底にいるような状態だったと、柴田氏は振り返りました。それでも神様が守って導いてくれると信じて、作品づくりを通じて少しずつ自分のこころを浄化し、様々なことを経験しながら進んできたと語りました。行く先を見失っていても、夜明けが近いと信じて、自分のままで一度きりの人生を創造せよと伝える「いのちのみなもと」から、本展の「命の循環の物語」が始まります。

続いて、命たちの形成をイメージし、「地球」に焦点を当てた淡い光が届いているような作品や、小さい本の作品など、命の尊さや多様性を表現した作品が並びます。小さい本の作品はページの一枚一枚が全て異なり、一番多いものは108ページまで及んでいます。見えにくい中のページは、実は外より2倍以上の制作時間がかかったそうです。横の隙間から覗くと、洗濯物、トイレ、ワイングラスなどが細かく描かれており、その繊細さに思わず息を呑むでしょう。

次に、制作に半年以上を費やしたという迫力ある大型作品「陰と陽」がお出迎え。光の演出によって、朝日が昇る淡い時間から、お昼、日が暮れる夕方、陽が沈み光が弱くなる薄明まで、少し離れて見ると時間の流れが感じられます。なお、近づいてみると、小さい本と同じように、小さい絵がたくさん隠れているので、様々な家を発見しながら楽しめる壮大かつ繊細な作品です。現場でしか体験できない感動を、ぜひ会場にてご体感ください。

光の庭を抜けて、次章につながるのは金沢会場のみ新規展示となった「大地のうた」。地上にいながら、天にかかる天の川を辿って次の物語に進むようなイメージで、光を当てて影を作り出すことで、調和を表現しています。光と影それぞれの持ち味を大切しながら、陰と陽のバランスを意識した同作品は、どの角度から見ても美しいです。

優しい光の廊下をくくると、宇宙をイメージした真っ暗な部屋に、ガラスの中に立体的な作品がずらりと並びます。柴田氏によると、ガラスの中はご自身がいつか行ってみたいと願う世界を、ページの切り込みによって具現化したものであり、それを包み込むガラスは、宇宙空間では視認できない、異なる次元を覆うベールを表現しているそうです。

他にも体の臓器をイメージした作品や、細かく切り出した”細胞”を糸で吊るして生命の集合体を表現する作品など、「いのちの連鎖」と「いのちの詩」で、命の循環の物語に幕を下ろしています。どれも虫眼鏡を使わずに制作したそうですが、思わず虫眼鏡でじっくりと覗き込みたくなるような緻密な作品です。

会場限定書籍や、ポストカード、傘、会場の音楽を担当された永井朋生氏のCDなども販売されているので、グッズ売り場もお見逃しなく。切り出す光に包まれる幻想的で唯一無二の神々しい、柴田あゆみ氏の切り絵の展覧会に、ぜひ足を運んでみてください。

■イベント詳細はこちら

柴田あゆみ かみがみの森~切りだす光に包まれる 切り絵の展覧会~
場所/金沢21世紀美術館(石川県金沢市広坂1-2-1)
期間/2024年8月3日(土)〜8月31日(土)
時間/10:00〜18:00
※金曜、土曜は20:00まで。
※入場は閉場の30分前まで
※最終日は16:30まで
休日/期間中無休
チケット料金/料金:一般(18才以上)1,200円、中高生(12~17才)1,000円、 小学生600円
※(未就学児無料
※障がい者は本人と同伴者1名まで、中高生以上600円(会場販売の当日券のみ)
※再入場は不可となります。使用後のチケットは、無効となります。

■展覧会の公式HPはこちらから
■柴田あゆみ氏の公式HPはこちらから
■柴田あゆみ氏の公式インスタグラムはこちらから


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台湾出身の編集者kuma

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台湾出身の編集者kuma

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台湾出身、中国大陸育ち。中国語(繁体字・簡体字)はもちろん、日本語検定は1級(満点)、英語はビジネスレベルというトリリンガル才女。趣味はカメラで、かき氷と聖地巡礼が好き。

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