6月29日(土)開催! 能登の伝統工芸、能登上布の魅力を感じられる『能登上布市』
2024年6月26日(水) | テーマ/北陸のイベント
上布(じょうふ)とは、上等な麻織物のこと。日本には五大上布があり、能登上布はその一つに数えられています。約2000年前に崇神天皇の皇女が中能登地方で機織りを教えたことが能登上布の起源と伝えられており、明治時代には皇室の献上品に選ばれるまでになりました。昭和初期の最盛期には麻織物の県生産量が日本一になり、石川県無形文化財にも指定されましたが、時代の変化で着物離れが進み、現在能登上布の織元は山崎麻織物工房(羽咋市)だけになりました。
能登上布最大の特徴は、すっきりとした絣(かすり)模様。他地方にはない能登独自の手染技術によって、能登の風土を映したような美しく凛とした風合いが生み出されます。昔から受け継がれる手法で手織りすることによって生まれる質感も見事。機械織りにはない手織りの織り密度の粗さによる透け感は「蝉の羽」とたとえられ、手仕事ならではの表情が楽しめます。
そんな能登上布の魅力に触れることができる「能登上布市」が6月29日(土)に能登上布会館(中能登町)開催されます。いまや和装だけでなく、現代のライフスタイルに合わせてさまざまなファッションや雑貨に使われるようになった能登上布。イベントでは、能登上布を使った香り袋や風鈴、箸入れといった多彩な商品に出会えます。能登上布の着物を現代風にリメイクした服も並ぶほか、能登上布の塗り絵体験やさるぼぼ作り体験などのワークショップも開催。大人も子どもも能登上布をいろいろな角度で楽しめることができる内容となっています。
能登半島地震以来、能登の伝統工芸はさらに注目を集めています。なかでも貴重な能登上布。そのともしびを守って盛り上げていくためにも、イベントに出かけて魅力を体感してみませんか。
Information
■開催会場 / 能登上布市
住所/石川県鹿島郡中能登町能登部下134部1番地 能登上布会館
電話番号/0767-72-2233
開催日時/6月29日(土)10:00~15:00
詳細はこちら
▶︎能登日和の公式サイトはこちら
その他の同じテーマ記事
響き渡る太鼓の音で町を元気に! 太鼓の祭り『これでもか!太鼓』が11月10日(日)に開催
11月10日(日)に開催される『これでもか!太鼓』は、志賀町・富来の太鼓団体が一堂に集結する演奏イベ(続きを読む)
【11/2 (土)・3(日)】全国のゆるキャラが能登に集合!「ゆるバース2024 in能登 〜We Areのと Alone〜」を開催。
「ゆるバース」は、日本全国のゆるキャラが一堂に会し、グランプリを競う注目のイベント。2011年の東日(続きを読む)
高度なテクニックで魅了! 10月27日(日)中能登町で行われる熱いドローンレースを見に行こう
11月に東京で開催される予定の『WTW CUP』。ドローンコミュニティWTW(Wednesday T(続きを読む)
【10/12(土)〜11/10(日)】海の骨なしどうぶつ大冒険!深海から浅瀬まで、ふしぎな生きものたちの秘密を探検しよう!
この秋、『のと里山里海ミュージアム』で「海の骨なしどうぶつ展」が開催されます。展覧会では、海の中に生(続きを読む)
【10/26(土)・27(日)】和倉温泉の屋台村がいよいよフィナーレ。最終日を盛り上げる「能登よさこいふるさと祭り」を開催。
2024年4月28日から和倉温泉お祭り会館の駐車場で開催されていた「和倉温泉屋台村 feet MOD(続きを読む)
気多大社の鵜祭【鵜様道中の宿ミュージアム】にて10月27日(日)に記念イベント開催 !
毎年12月16日に羽咋市の気多大社で営まれる鵜祭は、国重要無形民俗文化財に指定されている神事。正式名(続きを読む)
日本列島横断の壮大なバイクラリーSSTR2024が開催。ゴールは千里浜!
“太陽を追い駆ける”という壮大なテーマをもとにした「サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー(SS(続きを読む)
世界一長いベンチリニューアルイベント
志賀町の増穂浦海岸は、全長460.9mものベンチがあることで有名です。1987年に作られ、1989年(続きを読む)
【9/14・9/21開催】越美北線で福井を満喫! 子連れにおすすめ「自然体験ツアー」&地酒を飲み比べできる「酒蔵めぐりツアー」
こんにちは、金沢日和編集部です。 北陸新幹線の金沢〜敦賀区間が開業したことで、福井まで足を伸ば(続きを読む)
いい道の駅 のと千里浜 『WELCOME サマーバケーションフェア』
羽咋や能登の「いいモノ」がギュッと詰まった地元愛にあふれる『いい道の駅 のと千里浜』。夏休みに家族や(続きを読む)