【石川県の方言・金沢弁】「ぼんぼ」
今日ご紹介する金沢弁は「ぼんぼ」です。
意味は「おんぶ」のこと。
「ほら、もう泣きなさんな。ぼんぼしたげっさけ」
(ほら、もう泣くのはおよしなさいね。おんぶしてあげるから」
「あらー、かたいこやじー。ぼんぼしたらすっと寝たわ」
(あら、お利口さんだこと。おんぶしたらすっと寝たわ)
というふうに、使います。
子供の頃に、耳にしていた記憶がうっすらとありますが、
いざ親になっても、息子が赤ちゃんの時には
はあまり使わなかった言葉です。
なぜ、自分の時に言わなかったのかなぁと振り返ると、
体の前身で赤ちゃんをホールドするタイプの「抱っこひも」か、
首からかけてさらっと使えるスリングを使っていたので
おんぶそのものをあまりしなかったことに気づきました。
息子はもう6年生となりました。
「ぼんぼ」のなんとなく温かくのどかな語感に触れ、
もっとおんぶもしておけばよかったなぁ、と思います。
同時に、何もないところで転んだり、
ガラスにぶつかったりしては注意されることが増え、
こりゃ息子にぼんぼされる日も近いなと思う初春です。