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【進学コンシェルジュの進路相談】 少子化時代における今どきの学校の選び方、塾の選び方 (第3回)

【進学コンシェルジュの進路相談】 少子化時代における今どきの学校の選び方、塾の選び方 (第3回)

[ 金沢学遊(かなざわがくゆう) ]

小矢田 学紀(Koyata Takanori)
金沢学遊(2018.9創業)代表。1973年、石川県加賀市生まれ。金沢大学教育学部中等教員養成課程中退後、県内の企業で家庭教師派遣を中心としたマネージメント部門に20年間ほど従事。 2018年9月に独立し、現在は「金沢学遊e-キャリアコーディネーター」として、保護者や指導員の方達と直接膝を突きあわせながら学習支援のみならず、家庭教育の改善や学習での課題解決など「自ら考え行動できる若者」「スポーツを通じて楽しく学び合える組織」を育成するための提案を行っている。

少子化による急速な人口減少で危惧される2040年問題。

少子化による急速な人口減少により、2040年までに大学入学者は2割減る見通しで、600校を超す私大は完全飽和状態となり、淘汰が予想されている。

そんな中で、各大学は生き残りをかけて大学教育の質向上や改革に乗り出している。

ここまでの回でも述べたが、受験生の保護者世代である今の40~50代が経験してきた受験や進学、受験校選びに関わる基準が大きく変わってきている。

「4年制大学さえ出ておけば」

「とりあえず大学へ行っておけば」

そんな言葉の数々の裏付けであった「学歴社会」や「年功序列・終身雇用」神話が崩れた今、
親世代のイメージや絵に描いたような教育理念に拠って志望大学を決めるのはナンセンスと言わざるをえない。「大学の今」を知ることが受験を考える親にも子にも重要となっているのだ。

そもそも、4年制大学と短大、さらには大学校や専門学校との区別がつかないまま進学を考えるケースも少なくない。

1997年以降に始まった少子化の影響と大学新設の流れの中で、本来、高等教育機関として、その教育内容や研究内容に価値を認められるべき大学が、就職実績や就職率をうたうという職業訓練校化(専門学校化)したことから、大学選びの基準がおかしくなっていった。

そして、大学や学部選びの基盤となる高校での文理選択。将来の職業選択や目標をイメージして文理選択を出来ているのであればよいが、

「数学が嫌いだから」

「英語が嫌いだから」

そんな理由で文理選択をしてしまった場合、志望校の受験に必要な学習量に到達しないケースがまま見られる。

そもそも、中学高校とテストのための勉強と部活動にその時間の大半を費やし、学校と家を行き来する日々に追われる大半の受験生が、世の中に興味も持てない中、自分の目標をどう見いだせばよいのだろうか。

こういった問題をクリアすべく、例えば、『金沢学遊』では夏休みや冬休みなどの長期休暇を活かして、短期海外留学や国内留学イベントへの参加を推奨している。

大学や大学校、専門学校などのオープンキャンパスへの参加は、その学校について知るというコトだけではなく、いま世の中でどんなコトが話題になっているのか、課題解決に向けてどんな研究や職業があるのかなど、社会を知る機会として捉えることが出来る。

中3生や高3生になってから単に受験のためにオープンキャンパスに参加するのではなく、受験を通して社会に触れ視野を広げる好機と捉え、自らと向き合い人間的な成長を楽しんでみてほしい。そんな中での文理選択であれば、受験に必要な学習量も達成できるものである。

DATA

『金沢学遊』
代表:小矢田 学紀
石川県金沢市四十万町イ52-2
Mail:kanazawagakuyu@gmail.com
https://kanazawagakuyu.com/

※掲載されている情報は、2023年10月以前に取材した内容です。時間の経過により実際と異なる場合があります。

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