【石川県の方言・金沢弁】「あのぉんねぇ(あのね)」
今日ご紹介する金沢弁は「あのぉんねぇ」です。
意味は、「あのね」ですが、発音の仕方が金沢ならでは、だと思います。
表記したとおり、「あの」と「ね」の間に小さい「ぉ」が入って、「ん」で弾んで、最後に「ぉ」よりも小さな「ぇ」が入るのです。
「ばーちゃんだいじにしとったもんなんに、なんでこわしてんて! 理由いわんかいね!」
(おばーちゃんが大事にしていたものなのに、なんで壊したの? 理由を言いなさい)
「あのぉんねぇ、えっとぉんねぇ、わざとじゃないげん・・・。ほんでぇ」
(あのね、えっとね、わざとじゃないの。それでね)
というように、うまく言葉が出ないとき、言葉をつなぐときに使います。
使用シーンを想像すると、大人も使いますが、嬉しいときや、悲しいとき、言い訳したいときなど色々な場面で、
小さい子が一生懸命相手に状況や心情を説明しようとする様子が浮かびます。
言葉の間に「ん」が入ったり、語尾が伸びたりは、石川弁の大きな特徴です。
県外の方は、石川県に訪れた際にはぜひ気に留めてみてくださいね。