【イシカワズカン】店主が厳選した世界中の珈琲を楽しめる|SMOCO
2023年5月26日(金) | テーマ/エトセトラ
〈 イシカワズカンとは… 〉
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能登半島の穴水町、のと里山海道穴水インターチェンジのすぐそばに、自家焙煎の珈琲を提供するカフェ『SMOCO(スモーコ)』がある。元々カナダで鉄板焼きの料理人をしていた鹿島直皓さん(31歳、千葉県出身)が、コロナ禍をきっかけに妻の地元能登へ移住し、2022年にオープンした。
▶︎店主は元バックパッカー
10代の頃からバックパッカーとして東南アジアをはじめ世界中を旅した鹿島さん。店にも産地、製造方法もさまざまな豆が揃う。コーヒーへのこだわりはさぞと思うが、鹿島さんが本格的に興味を持ったのは意外なことに移住してからなのだとか。「友人が淹れてくれた一杯がおいしくて、味の多様さや奥深さに引き込まれました」と話す。それ以来、独学で知識や技術を身につけた。店舗とは別の場所に焙煎所を設け、自家焙煎を行っている。火の扱いには鉄板焼きの経験が活きているそうだ。店名の『SMOCO(スモーコ)』は以前暮らしていたオーストラリアの方言から取った。仕事の合間のタバコ休憩のことで、”smoke and coffee”を省略しこう呼ぶのだとか。
▶︎こだわりの豆、キッズスペースも
「SMOCO」では鹿島さんがこだわった世界中のコーヒーを飲むことができる。ディスプレイされた豆はそれぞれ産地や特徴が紹介されており、豆での購入も可能だ。焼き菓子や軽食も提供。テイクアウトにも対応している。この日はコスタリカ産のイエローハニー(500円)をいただいた。スッキリとした後口、芳醇な香りとほのかな甘さ、酸味もあって絶妙なバランスだ。種類も多いので迷うかもしれないが、鹿島さんがていねいに説明し、客の気分や好みを聞いて選んでくれるので安心だ。
店内は1階と2階があり、1階にはオリジナルTシャツをはじめとしたグッズなどの物販コーナー、2階は子連れの客がゆっくりと過ごせるようにとキッズスペースも設けられている。「自分が子供を連れて喫茶店に行くとくつろげないことも多かった。SMOCOに来てくれるお客様にはゆっくり過ごしていただきたいと思って」と、子を持つ親としての思いがある。
お店には地元をはじめ、県内外から様々な年代の方が来るそうだ。「店を始めてから、能登で暮らしている人たちとのコミュニティが広がって行くことがやって良かったことの1つ。これからもコーヒーを通じて交流が生まれる場所にしたいです」と笑顔で話す姿が魅力的だった。能登へ訪れた際にはぜひ、世界中のフレーバーを楽しみながら、店主との話に花を咲かせてみてはいかがだろうか。