【イシカワズカン】海の恵みを楽しめる|しお・CAFE
2023年5月25日(木) | テーマ/エトセトラ
〈 イシカワズカンとは… 〉
石川県へ首都圏の若者のUIターン地方移住促進を実現する求人サイト「イシカワズカン」。”地方都市で働くことは地方都市で暮らすこと”というコンセプトのもと「人々」「暮らす」「遊ぶ」「食べる」の4つのカテゴリーで暮らしの情報を発信しています。
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金沢から車で2時間半ほど北上した場所にある能登半島・珠洲市。ここに、海水を用いた伝統的な「揚げ浜式製塩」を営む老舗企業が集まる「塩街道」がある。2014年に古民家を改装しオープンした「しお・CAFE」はその道沿いにある。
▶︎揚げ浜塩の魅力を発信
店は、この土地に500年以上前から続く塩作りの原風景に惚れ込んだ加賀市の企業が運営している。当初は近隣の他社製の塩を使っていたが、2017年から自社で製塩を開始。製造から加工、販売までを一本化して揚げ浜塩の魅力を多くの人に届けている。
「しお・CAFE」の店内は、モダンな内装で落ち着いた雰囲気。1階が食事スペースで2階はギャラリーとなっている。建物は金沢工業大学(野々市市)の建築デザイン科に古民家の改装を依頼したことでも話題を呼んだ。大きな窓の向こうにはきらきらと打ち寄せる日本海の波。晴れた日には青い空と海、そして道端の緑のコントラストがとても鮮やかで清々しい。「この風景を一目見ようと、多くの観光客や海外の方などがいらっしゃいます」と店長は胸を張る。
メニューにはもちろん揚げ浜塩が使用されている。看板商品は店を開くきっかけともなった「奥能登地サイダー しおサイダー」。弾ける炭酸の中にかすかに感じる塩味が特徴的だ。「500年以上も守られてきた揚げ浜塩にしか出せない味がある」と開発され、発売後は能登を代表するおみやげ品として全国的に知れ渡ることになった。
しおサイダーを使ったノンアルコールカクテル「里海」は、塩味の中に引き立つ豊かな旨みが、口の中に広がる。フードメニューも生地にしおサイダーを練り込み、地元産のブルーベリーを贅沢にトッピングしたパンケーキや、能登牛を使ったビーフシチューが人気を集めている。美しい日本海の絶景と揚げ浜塩を使ったドリンクや料理を満喫したのちは、店内でおみやげ品をチェックするのも楽しいだろう。