【石川県の方言・金沢弁】お○○さん
今日ご紹介する方言は、「お○○さん」です。
一般的に「さん」は、様の音変化したものですね。
田中さん、太郎さんなどの人名につけるのが代表で、
社長さん、マネージャーさんなど役職につけたり、
お猿さんなど、動物につけたりと、ちょっと気軽さを込めた尊敬や親愛を
表す言葉として用いられます。
金沢では、
お粥さん(粥)
おぼくさん(供物のご飯)
おあんさん(おにいさん、主に長男)
おひがしさん(ひがし茶屋街)
など頭に「お」がつき、末尾に「さん」をつける言葉がいくつもあります。
どれも優しい語感になり、
対象に愛情が感じられます。
お粥さんは、関西圏でもよく使われるようですね。
風邪を引いた時、母に「お粥さん、食べる?」と
聞かれると、優しさがじんわり広がって
早く治るような気がしました。