【石川県の方言・金沢弁】ひどい
今日ご紹介する方言は、「ひどい」です。
一般的には、「残酷だ」、「むごい」の意味で、石川県でもそのような意味でも使いますが、
主に、しんどくて疲れる時に使います。
「この階段、ひどないけ?」
(この階段、登るのつらくない?)
「なん、そのひで話、きいとったらこっちまでひどーなってくるわ」
(そのむごい話は何? 聞いていたらこっちまで胸が詰まる辛くなってくるよ)
というふうに使います。
「ひどい」ひとことの中に、「体が」「心が」というニュアンスが含まれており、他県の方にはわかりづらい言葉なのだそうです。
例えば、青い顔をした人に、眉間に皺を寄せて「ひどい」と言われた場合、
「なんてひどいことするの」と言われたわけではなく(言われている場合もあります)
「体調が悪い」ことを訴えていることが多いのです。
ひどいことをした覚えのない方は、焦らずに体調を心配してあげてください。