【石川県の方言・金沢弁】ばら
ご年配の方々は使うけれど、若い世代はあまり聞いたことがないという方言も多くなってきました。
今回ご紹介する「ばら」もその一つです。
大変!という事態を表す言葉で、大変度合いがますと「大」がついて「だいばら」になります。
「あっこんちの子、事故にあって学校休んどるんやと」
(あそこの家の子供さん、事故にあって学校を休んでいるんだって)
「ほうなんけ、ばらやじ」
(そうなの? 大変ですね)
「となりんち、こないだの台風で屋根飛んでしもて、家ん中じゅう水浸しねんて」
(隣の家、この間の台風で屋根が飛んでしまって、家中水浸しなんだって)
「あらぁ、だいばらな」
(ああ、それは大惨事ですね)
という風に使います。
そんなことになって可哀想という気持ちがこもる金沢弁です。