【金沢の雑学・思わず誰かに伝えたくなる兼六園トリビア】実は片足が折れている徽軫灯籠(ことじとうろう)。
2022年5月11日(水) | テーマ/エトセトラ

兼六園のシンボルといえば、この「徽軫灯籠(ことじとうろう)」。琴の絃を支える琴柱(ことじ)に似ていることから名付けられたそうです。人気の撮影スポットとして、休日にはしばしば順番待ちの長蛇の列ができます。
江戸時代、この灯籠の脚の長さは左右で同じでしたが、明治時代に原因ははっきりしていませんが片方の脚が折れてしまいました。その後、短い方の脚を石の上にのせたら、その絶妙なアンバランスさが、日本人が好む、“破調(はちょう)の美”に通じて、兼六園を象徴する景観に。 その時に限らず、この灯籠は今までに何度も倒されたり、壊されたりしたことがあって、現在の灯籠は実は2代目となります。 徽軫灯籠がそんな波瀾万丈な過去を秘めていることは、意外と知られていません。
ライター:若井憲(Ken.Wakai)
その他の同じテーマ記事
幻の駄菓子「金花糖」って知ってる? お雛様に飾って桃の節句をお祝いしよう。 【季節のトリビア】
雛祭りの際には、華やかな飾り「金花糖」について、今回は掘り下げていきます♪ 金花糖って何? (続きを読む)
「心がのってくる仕掛け」が盛りだくさん。『国立工芸館』で子どもと一緒に工芸を楽しもう。
一見硬そうな印象もある国立工芸館ですが、実は子どもたちにもっと足を運んでもらいたいと、「心がのってく(続きを読む)
【編集者とらこの金沢アート探訪】国立工芸館で開催中の「反復と偶然展」、おすすめです!
左上/「偶然」より、小川待子《Untitled》1993年、左下/「反復×偶然」より小松誠《Crin(続きを読む)
【北陸のインフルエンサーまとめ】北陸三県の魅力を発信する新登場のインフルエンサー3選
『金沢日和』では「石川県の情報を発信しているインフルエンサーを知りたい」という声に応え、地元インフル(続きを読む)
【個性派本屋さん特集】金沢初?!のブックカフェ『あうん堂』の店主本多さんが語るこれから目指すお店の姿。
【金沢ブックカフェの先駆け】 旧国鉄を51歳のときに早期退職し、ご自身の1万冊以上の本を元(続きを読む)