ごぼる
今回ご紹介する金沢弁は、「ごぼる」です。
「ごぼる」とは、雪道などを歩いていて、長靴などが丈以上に深く沈み込む状態をいいます。
今年は大雪だったので、「ごぼった!」と口にした県民の方も多いのではないでしょうか。
物事の状態や身ぶり手ぶりなどを音に例えて表す、擬態語から生まれた方言と思われます。
例えば「つるつる」や「こっそり」のような感じです。
雪が積もった道路では側溝との境が分からず、また雪の下に意外な段差があることは珍しくありません。
そんなところに足を踏み入れて思った以上に靴が沈み込んだ時に「ごぼった!」と口にし、
驚きと少しの後悔が入り混じった気持ちが湧いてきます。
雪が多い金沢ならではの季節を感じる方言です。
そろそろ「ごぼる」を口にしなくなり、本格的に春到来ですね。