音楽のプロがセレクト・金沢の散策に合う音楽 DJ KYOKO の巻
2017年3月30日(木) | テーマ/音楽
新しいミックスCD『SPONGE』をリリースしたDJ KYOKOさんが金沢で4年ぶりのイベント「DJ KYOKO NEW MIXCD “SPONGE” RELEASE PARTY KANAZAWA」に登場しました。イベント直前に『TSUTAYA金沢店』にてインタビューをする機会がありましたので、音楽好きな私が以前から考えていた企画「金沢の散策に合う音楽をセレクトしたい!」ということをお願いしてみました。まずはインタビューの様子から。
――金沢に久しぶりに来られました。
プライベートで金沢に来られることがありますか?
DJ KYOKO:プライベートで旅行するタイミングはなかなかないのですが、いつもDJでいろんな場所に行くということが多くて、金沢は観光もしたことがあります。兼六園も行きましたし、金沢21世紀美術館も行ったし、けっこう行っています。
――金沢にプライベートで来られるとしたら気になる場所などありますか?
DJ KYOKO:行きたいところは芸妓さんがいるところ。ずっと気になってました。行ったことないので観光するんだったら行ってみたいですね。
――事前に予約して太鼓をたたいたり、お茶屋遊びの体験ができるコースもいろいろ出て来ていますのでぜひ体験してみてください。
――KYOKOさんは、アパレルブランド「starving KIO」も立ち上げられていますので、つくることに関しても興味があると思います。金沢は伝統的な工芸品が多いのですが、気になるようなものはありますか?加賀友禅など。
DJ KYOKO:着物は気になります。やっぱりキレイです。
――金沢は着物が似合うエリアだと言われています。若い人もレンタルして遊んでいかれます。
DJ KYOKO:着物を着て兼六園とかいいですよね。
――着物で回られている方はとても楽しそうです。
DJ KYOKO:楽しそう。やってみたいです。せっかくだったら加賀友禅とかレンタルしたいですね。
DJ KYOKO:お皿とかずっと興味がなかったんですけど、ここ数年ちゃんと料理をするようになったのもあるんですけど、それでお皿が気になって。さすがにいいお皿はぜんぜん買えないですけど、一つくらいは欲しいですね。
――集めると大変ですけど、お皿はいいです。
DJ KYOKO:もともと集めるのが好きなほうなのではまったりしたら大変なことに。でも興味あります。古い歴史のあるものが多いイメージがあります。
――若手の作家さんもたくさんいらっしゃって伝統的な技術をつかって新しいものをつくられたりとか。『金沢日和』でもそういうことをとりあげておりますので(笑)。
『TSUTAYA金沢店』の階段でイベントポスターの前でご本人に立ってもらって撮影。DJ KYOKO&2BOY お二人とも決まってます!
新しくリリースされた、ミックスCD『SPONGE(スポンジ)』について
――今回のタイトルには意味があるそうですね。
DJ KYOKO:タイトルを考えていた時に家で使っていたスポンジがすごく派手なオレンジ色で、あまり気に入っていなかったんです。ある日カレーを作った鍋を洗ったら、色が変わらず派手なオレンジ色で。だいたいカレーの鍋を洗うと、汚い茶色になっちゃうじゃないですか。それがいつも嫌なんですけど、変色しなかった事に感動しちゃって。普段気に入っていなかったものが、いきなり気に入る瞬間ってあるなと思い、いいなと思ってタイトルを「スポンジ」にしました。スポンジは、吸収して、それを出す、みたいなイメージもあって、意味的にもいいなと思って。
――そうですね。きいていても、すごくいいタイトルだなあと思います。
DJ KYOKO:ありがとうございます。ぼんやり決まったんですけど、だいぶ気に入ってます。
――アルバム名は後から決まった感じなんですか?
DJ KYOKO:今までCDを何枚か出しているんですけど、毎回、後からタイトルを決めているんですよ。タイトルを決めるのって全体的な雰囲気が決まって物が出来上がってからじゃないと想像ができなくて。だから最後にタイトルを決めているんで、毎回悩んで決めています。
DJ KYOKO SPONGEジャケット TSUTAYA金沢店ほかで発売中
――CDを出されると、イベントとは違っていろんな場所で聴くことがでいるようになると思いますが、聴かれる方のシチュエーションとか、どんな人に聞いてもらいたいとか、考えてつくられたんですか?
DJ KYOKO:どちらかというとふだんいつもやっていることをCDに落とし込みたいという気持ちがあるんですけど。CDは、家とか車の中とか移動中に聴くことが多いと思うので、テンションが上がるけど、いろんな場所で聴いても邪魔にならないようなことは意識していますね。
――イベントではその場の雰囲気に合わせてという感じだと思いますが、いろいろな想定がある中で。
DJ KYOKO:自分がお客さんになったら、という気持ちでいるのかもしれないです。そこはあまり考えたことはなかったです。
――わたしたちはどういう人が読まれるのか考えて雑誌やWEBをつくるのですが、DJの人はそれをつかんだ上で、その場ですぐに音を出されるので、その辺りを意識されているのかと思ったんですけど。
DJ KYOKO:やっぱり同じ曲でも場所によってぜんぜん雰囲気が違います。そこにいる人によってとか、場所によってとかで変わってしまうことがあるので、なるべくいいものをチョイスできるようにしたいなと思ってやっています。なかなか難しいですけど。
――お客さんのどんなところで分かるものでしょうか。
DJ KYOKO:なんだかむずかしいんですけど、お客さんが少なくても5人くらいしかいなくてもすごい一体感があったりとか、すごくいい雰囲気になるときもある。なんですかね。空気感みたいな。1000人くらいいてもうまくはまらないとかあるし、それは空気感みたいな。一方通行のときのような。人と話をしていてまったくわかってもらえないときのような。
この日、『DOUBLE KANAZAWA』で行われたDJ KYOKOと2BOYのプレイ。VJ 滝紘平の映像とあいまって、とても楽しい一夜でした! 私もCD『SPONGE』にサインしてもらいました!
――KYOKOさんが音楽を通じて聴いている人としっかり向き合っておられる様子がうかがえます。
それでは! 金沢のイメージに合う音楽をKYOKOさんにセレクトしていただきましたので、公開したいと思います(各曲に選ばれた理由も教えていただきました)。
Luv(sic) Grand Finale / Nujabes feat. Shing02
DJ KYOKO:利家とまつのイメージもあるし、愛を感じる曲で。
※以下Luv(sic) Grand Finaleの検索情報
金沢21世紀美術館
Re:Re:Re: / □□□
DJ KYOKO:キラキラしてるかなーと。
※アルバム『everyday is a symphony』収録(※iTunesへのリンクは以下)
https://itunes.apple.com/jp/album/everyday-is-a-symphony/id339691622
武家屋敷跡
Middle ft.Bipolar Sunshine / DJ Snake
DJ KYOKO:ボンヤリ歩くとエモい気持ちになりそう。
※Youtubeへのリンクは以下
https://youtu.be/mOKqNxN4jWM
いや、すばらしいセレクトをしていただきました!
私のムチャブリともいえるリクエストにも対応していただける、DJのセレクト力はさすがです。
音楽の力で金沢の観光地がまた違って見えるようです。
と言っても、私にとって初めて聴いたものばかり、なのですが、やはり音楽も出会いだなあと思います。人からの影響で好みも聴き方も変わるものだと思います。『金沢日和』の取材ではこういうキラキラの楽曲で金沢の観光地の取材をがんばりたいと思います!
最後に。写真のイメージはいつもクールなKYOKOさんですが、お会いして、とてもキュートな方だと思いました。今回はありがとうございました!
ぜひこれらの観光スポットに行く前に(行った後に)、できれば聴きながら!旅行を楽しんでもらいたいと思います♪
◆DJ KYOKO 公式
https://www.facebook.com/djkyokoofficial
◆starving KIO
http://starvingkio.thebase.in
取材協力/金澤文苑堂TSUTAYA金沢店
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