シリーズ金沢の坂 その4「嫁坂」
2016年3月1日(火) | テーマ/金沢の雑学

今回は小立野台地の斜面を上る(あるいは下る)嫁坂。 名前の由来は「加賀藩初期、坂の上に住んでいた藩の重臣、篠原出羽守が娘を本庄主馬へ嫁がせるときつけた坂」と標識にあります。 高低差がかなりあるので、お嫁入りもなかなか大変だったろうなと推察されます。
坂の形状はきれいに整備された石段で、グラマラスなカーブを描いています(「S字」を描いた後、もう一回、曲がる)。 金沢でも指折りの美人坂だと、個人的には思っています。
坂を上りきったところに眺望台のような小さな休憩所がしつらえてありますが、私が最後に出かけたときは樹木の枝や葉っぱなどが邪魔で、正直、眺望はあまりよくなかったです。 ですが、坂を下りる際には視界が開け、これはなかなかのものです。
本多の森からも近いので、歩くのが好きという人は、ちょいと足をのばしてみてください。
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