花嫁のれんくぐり体験
2015年4月23日(木) | テーマ/金沢の雑学
嫁入りの儀式には、その土地、その土地で風習があります。
加賀藩の領土に息づく「花嫁のれん」もその一つ。
嫁入りの日、花嫁が生家の家紋入りの「花嫁のれん」を持参し、嫁ぎ先の仏間の入り口にかけます。
その「花嫁のれん」をくぐり、嫁入りする家の仏壇に手を合わせてから結婚式が始まるのです。
それはあたかも、生家の結界から出て、新たな家の人間になるという決意表明をするかのよう。
「花嫁のれん」は加賀友禅で縁起の良い図柄を描いたものが多く、それは美しく華やか。
七尾市の一本杉通りで毎年ゴールデンウィーク前後の2週間ほど開催される「花嫁のれん展」では、商店街の店々に展示される100枚超の「花嫁のれん」を自由に見て回ることができます。
さらに七尾には、昨年10月「花嫁のれんくぐり体験処」がオープン。
花嫁衣裳を着て、花嫁のれんをくぐり、記念撮影できるのです!
この写真は、何を隠そう私です。
洋服の上から花嫁衣裳を羽織るだけの簡単着付けですが、綿帽子の下は文金高島田のカツラをかぶっており、なんちゃって花嫁に大変身☆
衣装は白無垢の他、色打掛もあります。また、男性の紋付き羽織や袴もあるので、カップルでの記念撮影もおすすめです。
先ほど書いたように、花嫁は「花嫁のれん」をくぐって仏間へ入るので、正確にはくぐる向きが逆なのですが・・・
石川県に伝わる嫁入りの風習をコスプレ感覚で楽しみ、旅の記念にしてくださいね。
■「花嫁のれん展」
2015年4月29日(水・祝)~5月10日(日)
※初日の4月29日には花嫁道中も行われます。
※期間内5月3~5日には七尾市街地で国指定重要無形民俗文化財「青柏祭」が開催されます。日本一と言われる高さ12m、重さ20tの山車「でか山」3基の迫力ある曳行は必見です。
■「花嫁のれんくぐり体験」
※要予約
場所/『しるべ蔵』(七尾市檜物町57番地10 御祓川大通り沿い)
予約先/七尾家 #0767-52-1231 E-mail:nanaoya_kura@yahoo.co.jp
営/10:00~16:00(最終受付15:30分)
休/火曜
料/1人2,000円 ※花嫁衣裳などの簡易着付料を含む
http://ipponsugi.org/post-1.html
※「花嫁のれん」は、一本杉通り振興会の代表により商標登録されています。
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