げんげろ
NHK連続テレビ小説『まれ』がスタートして早一週間。
お話の中でたくさん方言が登場していますが、
今日はその中で気になった方言をご紹介します。
主人公の「希」が能登に来たばかりの頃に「げんげろ」という言葉を口にしていましたね。
そんな方言出てきただろうか?と思いましたが、振り返ってみると結構出てきていました。
もちろん「げんげろ」ではなく「げん」「げんろ」といった言葉としてですが。
「げん」「げんろ」はいずれも語尾に付ける方言になります。
「げん」は標準語にすると
「~なのです」と、何かを断定する時に使います。
例:
ご飯食べるげん(ご飯を食べるんです)
「げんろ」は「~なのですよね」と、こちらは疑問形になります。
例:
勉強するげんろ?(勉強をするんですよね?)
どちらも日常的に使用する言葉なので、普通に会話しているだけで「げん」「げんろ」が
たくさん飛び交います。
会話をずっと聞いていたら「げんげろ」に聞こえてしまうのも何だか納得できますね。
ちなみに「げん」「げんろ」は“げ”の前に小さく“ん”を入れる鼻濁音にして話すと
よりネイティブに聞こえますよ。
詳しくは番組の中で確認してみてくださいね。
写真は劇中に登場した架空の役場『外浦村役場』になります。
外壁のペイントは撮影用に施されたそうです。
※鼻濁音(びだくおん)とは、日本語で濁音の子音(有声破裂音)を発音するとき鼻に音を抜くものを言う。(wikipediaより引用)