中央味食街のこと
2015年3月19日(木) | テーマ/金沢の雑学
祝・北陸新幹線開業! 開通から早1週間が経とうとしていますが、地元では早速いろんな反応が見え始めています。年始から様々なメディアで金沢が取りあげられていましたが、これほど金沢という街が注目されるのは、私たちにとっても初めてのこと。TV番組や全国誌を、少し晴れやかな気持ちで、興味深く見させていただきました。
で、もちろん、それぞれに「素敵な金沢」が紹介されてはいたのですが、どこか「よそゆき」の印象は否めず…。キレイな衣装を身に纏ってニコッと微笑む金沢もいいのですが、肩肘張らず普段着のまま大笑いする金沢だって、ぜひ知っていただきたい。というわけで、今回紹介するのが、ジモティー御用達の究極のグルメスポット「中央味食街」です!
「中央味食街」は、金沢の繁華街、片町2丁目の路地裏にある屋台横丁。その昔、金沢にいっぱいあった屋台を懐かしみ「屋台風の飲み屋横丁を!」と昭和41年に作られたのが始まりとか。どの店も3坪足らず、お客さんが6~8人入れば満席になる小さな店舗が20店ほど軒を連ねています。
そうした心地の良い狭さもあってか、どのお店も本当にアットホーム。話をしているうちに、カウンターの端から端で会話が弾み、お店を出る頃にはすっかり仲良くなっていることもしばしば。バカ話から悩み話まで、常連さんも一見さんも、その懐の深さで、あらゆるお客を包み込み、魅了する温かさがここにはあります。
金沢の飲食店のイメージといって、まず思い浮かぶのが、お寿司屋さんや有名な割烹だったりしますが、それはほんの一面的なもの。繁華街を歩けば、金沢の歴史を作ってきた店、庶民に心から愛されている店、個性的で楽しい店が沢山あります。ガイドブック片手にお目当てを探すのもいいですが、自分の勘だけを頼りに、ふらっと暖簾をくぐるのもおすすめ。あなただけの忘れられない一軒が見つかるかもしれません。
ちなみに、金沢には、この「中央味食街」以外にも、「やきとり横丁」や「新天地」といった、観光雑誌になかなか載らないディープでナイスなグルメスポットもあるのですが、その紹介はまた、別の機会にということで。
金沢中央味食街 http://mishokugai.com/index.html
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