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面様年頭

2015年1月15日(木) | テーマ/金沢の雑学

七草粥をいただき、鏡開き、左義長も終わりました。日本の四季は二十四の節気に別れ、暮らしの中に様々な行事があります。そうした一つひとつの決まりごとを守り、伝承していくことは、とても大切なことであると思うのですが、やがて廃れていくのも仕方のない定め。今回ご紹介する「面様年頭」もまた奥能登のごく一部の漁師町にしか残っていない珍しい神事です。

めんさまねんとう。(写真を)見ての通り、一度見たら忘れられない、かなりインパクトのあるお面は、「串柿面」と「女郎面」と呼ばれる、夫婦の神様に扮するためのもの。毎年1月14日と20日に、地元の小学生がこのお面をかぶり、約200軒の家々を練り歩く。榊の枝で玄関を叩き、中に入ると、神棚を背にした「面様」に、家の主人が挨拶をしながらお初穂(玉串料)を差しだす。そうすると、「面様」はそれを無言で受け取り、次の家へと向かう。

輪島市の輪島崎町と河井町に約400年前から伝わる、国の重要無形民俗文化財にも指定されている厄除けの儀式です。

私がとても心を動かされるのは、この一見合理性のない儀式が、そこに暮らす人たちの手により、疑問を持たれることなく、400年間、脈々と受け継がれてきたということ。こうした独特な儀式や伝統行事は、とりわけ山村や漁村に多く見受けられますが、そこには「見えない力に畏怖する」という感覚が、日々の暮らしにきちんと根付いており、そんな、決まりごとを守り、節目をおろそかにしない生活の中に、たくさんの「学び」があるということです。

ちなみに、来る2月28日、奥能登の珠洲市を舞台にした映画「さいはてにて」が全国で一斉に公開されます。それまた、まさしく日本の「さいはて」に、私たちが忘れかけた大切なものが残っている。そんな風に認められたようでなんだかちょっと嬉しい気分なのです。

写真提供:石川県観光連盟

さいはてにて http://www.saihatenite.com/

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