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雪と雷

2014年12月4日(木) | テーマ/金沢の雑学

先日(12/2更新)の同コーナーのコラムで「鰤起こし」(雪の到来を告げる雷)について触れられていましたが、その直後、早速、金沢は初雪を観測。暗く鉛色に染まった空が、市民の心の内をもちょっぴり暗く染めたのでした。

例年、12月初旬に初雪が降り、1月から2月にかけて降雪が集中するのが、金沢の冬の傾向です。年間の降雪日数は平均して60日弱で、雪質は北海道や東北地方に比べて雪密度や含水率が高く、湿っていて重いという特徴をもっています。また1日の寒暖の差が激しく、日中に融解、夜間に凍結をくり返し、これが車のスリップや歩行者の転倒事故を誘発しています。とても厄介です。

雪によってわたしたちの暮らしは多くの制限を被ることになるのですが、5、6年ほど前から「克雪」ではなく雪の「利活用」へと、雪との新しい関係を築こうとする動きが見られようになりました。雪を観光資源ととらえた雪まつりの開催などがそれに相当します。これらは「前向き」であることは評価できますが、反面、実際的な面での問題解決を先送りにした印象は否めません。しかも、そうした利活用の動きが始まったのと時を同じくして、積雪の量が増えてきたのは皮肉でした。除雪の影響などで車道を歩いている子供たちやお年寄りを見るにつけ、優先順位を誤ってはいけないな、と。難しいところです。

ところで、金沢は冬に限らず、一年を通じて最も雷の多い土地でもあります。しかも断トツで多い。実際、今年も雷の多い1年でした。(写真提供/金沢市)

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