金沢の冬支度
2014年11月13日(木) | テーマ/金沢の雑学
冬の足音が聞こえてきました。ひたひた。
さて、金沢の冬支度といえば、それはすなわち雪の迎え方。暦が11月を指すのを機に、「雪吊り」の作業がそこかしこで散見されるようになります。有名な兼六園の雪吊りは11月1日から作業が始まり、一通り終えるのが12月の中旬ごろ。毎年、園内随一の枝ぶりを誇る「唐崎松」から取りかかります。この木一本だけで、総数800本ほどの縄が使用されるそうです。
同様に金沢の冬支度として知られるのが「菰(こも)掛け」。武家屋敷跡では毎年、12月の頭に市から委託を受けた庭師たちが菰(藁を編んだむしろ)を土塀に取り付けます。雪吊りにしろ、菰掛けにしろ、金沢の歴史的景観を守るのに大いに役立っているのはもちろんのこと、それそのものが観光資源として成立。金沢の冬の風物詩なのです。
ちなみに一般家庭での冬支度の代表格は、クルマの冬用タイヤへの交換になります。その交換時期の見極めは悩ましい問題のひとつ(普通タイヤに戻す見極めの方が難しいのですが)。近年、積雪量が増えていることからカーポートを新設した家庭も多く、クルマを走らせていると、真新しいカーポートをよく見かけます。今年は雪、どうなるんでしょうか? (写真提供/金沢市)
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