日本三大魚醤
2014年9月18日(木) | テーマ/金沢の雑学

タイのナンプラーでも知られる魚醤(ぎょしょう)。
実は、石川県ではとっても馴染み深い調味料なのです。
石川県の魚醤油(うおしょうゆ)「いしり(いしる)」は、秋田県の「しょっつる」や、香川県の「いかなご醤油」と肩を並べる日本三大魚醤の一つ。
「しょっつる」はハタハタを主とした魚介類、「いかなご醤油」はその名のとおりイカナゴという魚を原料としています。
一方、石川県の「いしり(いしる)」はイカの内臓を使ったものとイワシやサバなどの魚を主原料とするものの2種類あり、日本三大魚醤の中で日本一の生産量を誇るそうです。
とりわけ、イカの内臓を使った「いしり(いしる)」は全国的にも世界的にも珍しく、能登半島の北部に位置する鳳珠郡能登町には、今も木桶で「いしり(いしる)」をつけこみ江戸時代の伝統製法を伝える生産者さんがいらっしゃいます。
写真の『カネイシ』さんもその一つ。地元、能登町小木漁港で水揚げされた新鮮なイカの内臓だけを使い、木樽でじっくり発酵・熟成させた「いしり(いしる)」を販売しています。
金沢や能登には、「いしり(いしる)」を使った郷土料理を味わえる宿やお店もたくさんあるので、美味しい使い方を体感してから味土産に是非お買い求めください。
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