近江町市場の氷柱
2014年7月31日(木) | テーマ/金沢の雑学

例年、7月の半ば頃に登場し、8月いっぱいまで近江町市場内に置かれる氷柱。市場内に爽やかな涼感を届けてくれる、金沢の夏の風物詩としてすっかり定着した観があります。
この氷柱、市場内の十数か所に毎朝9時頃に設置されるということですが、氷の質がまた良い。白山の伏流水を使用しているそうで、溶けにくいとのこと。
さて、実際に市場へ出かけてみると、氷柱は無造作にポンと棄て置かれているといった風で、その存在を誇示するでもなく、実に謙虚に、その役割を担っているように見えます。氷柱に熱い視線を向けるのはたいていが子供か、そうでなければ新参者。日常的に市場に通っている人たちはわざわざ足を止めたりしません。通りがけにつるりと氷の表面に片手を滑らせるだけ――これが粋なんです。
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