つるつるいっぱい
石川県の方言で「つるつるいっぱい」という言葉があります。
何のことか分かりますか?
パッと文字だけ見ると「つるつる頭がいっぱい?!」
なんて風に感じる方がいらっしゃるかもしれません。
実は「表面張力が働いているくらいコップに水がいっぱいになっている状態」の事を
石川では「つるつるいっぱい」というんです。
由来としては、コップの水が表面張力で「いっぱい」になっている状態を
「つるつる」という擬態語と組み合わせた形なのではないかといわれています。
標準語だとこの状態を一言で表せる言葉が見つけにくいのですが
一番ニュアンスが近いのは「なみなみに」かもしれませんね。
言葉の使い方は
「コップにお茶をつるつるいっぱいちょうだい!」
という感じになります。
この「つるつるいっぱい」という言葉、響きがなんとも可愛いですよね。
ちなみに、石川県以外だと、福井県の嶺北地方でも「つるつるいっぱい」が使われているそうです。