青電車
2014年7月3日(木) | テーマ/金沢の雑学

お隣りの富山県や福井県では今も活躍していますが、金沢市内にもかつて路面電車が走っていたことをご存知でしょうか? 車体が青かったので、通称「青電車」(気持ちいいくらいそのまま! )。大正8年に開通してから昭和42年の廃線まで、実に48年もの間、市民の足として親しまれていたようです。
まずは金沢駅前-橋場町-兼六園下で開業。最盛期の昭和20年代には、小立野に寺町、東金沢にまで路線が伸びており、全6系統、走行距離12.9km、まさに金沢の街中をわがもの顔で走っていたことが窺い知れます。
鉄道の方はというと、金沢駅が開業したのは、それに先立つ明治31年のこと。当時はもちろん蒸気機関車で、上りも下りも6本のみ。大正13年になっても米原まで約6時間かかったようです。北陸新幹線のE7系・W7系が、わずか2時間30分で金沢・東京間を結ぶなんて、当時の人たちは想像だにしなかったでしょうね。さあ、いよいよ来年! 金沢駅の開業から117年。ついに新幹線がやってき ます。
写真は、金沢で最も古い本屋さん「うつのみや 柿木畠本店」で買った、香林坊から片町を臨むレトロな絵葉書(15枚ほどのシリーズで本店でのみ限定発売中!)。中央に「青電車」が走り、その奥に見えるのが「宇都宮書店」(現・うつのみや)のビル。加えてのプチ情報ですが、西金沢には今でも、『青電車』という名の鉄道ファンなら一度は行っておきたい電車内で焼肉が味わえる人情味溢れるお店があります。
うつのみや http://www.utsunomiya.co.jp/
焼肉 青電車 https://kanazawabiyori.com/contents/shop/shop_3845.html
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